第103回 看護師国家試験 午後 問50 解説

📝 問題

B型肝炎と比べたC型肝炎の特徴について正しいのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ C型肝炎はB型肝炎に比べ、症状の出ないまま慢性化しやすい。

C型肝炎ウイルスに感染すると急性期に症状が出ないことが多く、気づかれないまま約7割が持続感染に移る。長い年月をかけて慢性肝炎から肝硬変、肝細胞癌へ進むのが典型的な経過である。 見つかるきっかけは症状ではなく、健康診断の肝機能異常や献血時の検査であることが多い。

他の選択肢はB型肝炎に当てはまる特徴である。劇症化しやすいのはB型肝炎で、C型肝炎ではまれである。 性行為による感染が多いのもB型肝炎で、C型肝炎は血液を介した感染が中心である。 ワクチンがあるのもB型肝炎だけで、C型肝炎のワクチンはまだない。

劇症肝炎とは

肝臓の細胞が短い期間に大量に壊れ、意識障害や出血が起こる状態。命に関わる。

  • 1

    劇症化しやすい。不正解

    劇症化しやすいのはB型肝炎で、C型肝炎が劇症肝炎になることはまれである。

  • 2

    性行為による感染が多い。不正解

    性行為による感染が多いのはB型肝炎で、C型肝炎は輸血や注射針の使い回しなど血液を介した感染が中心である。

  • 3

    無症状のまま慢性化しやすい。正解

    C型肝炎は急性期に症状が出にくく、気づかれないまま慢性肝炎へ移りやすい。

  • 4

    ワクチン接種による感染予防対策がある。不正解

    ワクチンがあるのはB型肝炎で、C型肝炎のワクチンはまだない。

📚 混同しやすいので注意

肝炎ウイルスは、感染経路・ワクチン・治療の有無を入れ替えて問われる。A型・E型は口から、B型・C型は血液から、と2つに束ねて覚えよう。

  • A型・E型肝炎は飲食物から感染し、慢性化しない。A型にはワクチンがある。
  • B型肝炎は血液や体液から感染し、性行為や母子感染でもうつる。ワクチンは0歳児の定期接種になっている。
  • C型肝炎は輸血や注射針の使い回しなど血液から感染する。ワクチンはないが、いまは経口の抗ウイルス薬でほとんどが治る。

参考: 厚生労働省 肝炎対策・予防接種のスケジュール/成人看護学(消化器)の教科書

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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