第103回 看護師国家試験 午後 問31 解説
📝 問題
降圧利尿薬により血中濃度が低下するのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 降圧利尿薬を使うと血液中の濃度が下がるのはナトリウムである。
降圧に使う利尿薬(サイアザイド系)は、腎臓の尿細管でナトリウムの再吸収を抑える薬である。 ナトリウムといっしょに水が尿へ出ていくので循環血液量が減り、血圧が下がる。 血液中のナトリウムは低下し、カリウムも一緒に低下する。
副作用は「下がるもの」と「上がるもの」を対にして覚える。 上がるのは尿酸・血糖・中性脂肪で、痛風や糖尿病をもつ人では悪化していないかをみておく。
サイアザイド系利尿薬とは
腎臓の遠位尿細管でナトリウムの再吸収を抑える利尿薬。高血圧の治療で少量を長く使う。
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ナトリウム正解
サイアザイド系利尿薬は尿細管でのナトリウムの再吸収を抑えるので、血液中のナトリウムは低下する。低ナトリウム血症と低カリウム血症は代表的な副作用である。
- 2
中性脂肪不正解
中性脂肪はむしろ上昇する。利尿薬は脂質の代謝に影響し、中性脂肪やコレステロールが上がることがある。
- 3
尿酸不正解
逆。尿量が増えて体液が減ると尿酸の排泄が追いつかず、血液中の尿酸は上昇する。
- 4
血糖不正解
血糖も上がる側。インスリンの分泌や効きが落ちて、耐糖能が悪くなることがある。
📚 混同しやすいので注意
利尿薬は、種類ごとにカリウムがどちらへ動くかを入れ替えて問われる。作用する場所とカリウムの向きを対にして覚えよう。
- サイアザイド系=遠位尿細管ではたらく。降圧薬として少量で使い、カリウムは低下する
- ループ利尿薬(フロセミド)=ヘンレのループではたらく。利尿の力が強く、カリウムは低下する
- カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン)=集合管ではたらく。カリウムは上昇するので高カリウム血症に注意する
参考: 系統看護学講座 疾病のなりたちと回復の促進 薬理学/日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について