第103回 看護師国家試験 午後 問120 解説
📝 問題
次の文を読み118〜120の問いに答えよ。午前6時30分、A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わりA県北部を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生したと院内放送があった。 看護師はトリアージを待っている被災者の1人が床に倒れているのを発見した。 看護師が最初に行う対応で適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 倒れている人を見つけたら、まず肩をたたいて呼びかけ、反応があるかを確かめる。
倒れている人を見つけたときの一次救命処置は、決まった順番で進む。周囲の安全を確かめてから、肩をたたいて呼びかけ、反応があるかどうかを最初に確認する。
反応の有無が、そのあとのすべての行動を分ける。 反応がなければ大声で応援を呼び、AEDと救急車の手配を頼む。次に呼吸を見て、しゃくりあげるような死戦期呼吸しかない場合も含め、普段どおりの呼吸がなければ胸骨圧迫を始める。
残る3つは、いずれも反応を確認したあとに続く手順である。
死戦期呼吸とは
心停止の直後にみられる、しゃくりあげるような不規則な呼吸。普段どおりの呼吸ではないので、胸骨圧迫を始める。
- 1
自動体外式除細動器〈AED〉を装着する。不正解
AEDは、反応も普段どおりの呼吸もないと分かってから、応援が持ってきて装着する。最初に取りに走ると、発見者がその場を離れることになる。
- 2
呼びかけに対する反応を確認する。正解
肩をやさしくたたきながら大声で呼びかけ、反応があるかを見る。反応がなければ、そのまま応援要請とAEDの手配へ進む。
- 3
胸骨圧迫を開始する。不正解
胸骨圧迫は、反応がなく普段どおりの呼吸もないことを確かめてから始める。意識のある人に行えば胸を痛める。
- 4
大声で人を呼ぶ。不正解
応援を呼ぶのは、反応がないと分かった直後。順番としては反応の確認が先にくる。
📚 国試でよく狙われるところ
一次救命処置は手順の順番がそのまま問われる。「反応の確認→応援要請とAEDの手配→呼吸の確認→胸骨圧迫」と口に出して覚えよう。
- 胸骨圧迫は胸の真ん中を約5cm(6cmを超えない)沈む深さで行う
- テンポは1分間に100〜120回で、圧迫のたびに胸が完全に元へ戻るまで力を抜く
- 人工呼吸ができないときや、ためらうときは胸骨圧迫だけを続ける
参考: JRC蘇生ガイドライン(一次救命処置)/標準的な看護の統合と実践(救急看護)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について