第103回 看護師国家試験 午後 問107 解説

状況設定母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

次の文を読み106〜108の問いに答えよ。Aさん(17歳、女子、高校生)は、3か月前から月経初日に腹痛や腰痛が生じて、学校を休むようになったため婦人科を受診した。Aさんの月経周期は26〜34日、持続日数は4〜6日である。Aさんはコーヒーを毎朝1杯飲んでおり、運動習慣はない。Aさんは身長162cm、体重55kgであり、既往歴に特記すべきことはない。 Aさんの月経のアセスメントで適切なのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 月経に伴う腹痛と腰痛で学校を休むほど生活に支障が出ており、月経困難症にあたる。

月経困難症は、月経のあいだに起こる下腹部痛・腰痛・悪心などが強く、日常生活に支障をきたす状態をいう。 Aさんは3か月前から月経初日に腹痛と腰痛が出て、学校を休むようになっている。痛みが生活を止めている点が判断の根拠になる。

ほかの3つはAさんの記録と合わない。 痛みが出るのは月経前ではなく初日から、周期は正常の幅の中、経血量も多くない。

  • 1

    月経前症候群不正解

    月経前症候群は、月経の3〜10日前から現れて、月経が始まると軽くなる不快な症状をいう。Aさんの痛みは月経が始まってからのもの。

  • 2

    月経困難症正解

    月経のたびに初日から腹痛と腰痛が起こり、学校を休むほど生活が妨げられている。これが月経困難症である。

  • 3

    希発月経不正解

    希発月経は月経周期が39日以上3か月以内に延びた状態。Aさんの周期は26〜34日で正常の幅に収まっている。

  • 4

    過多月経不正解

    過多月経は経血量が異常に多い状態で、夜用のナプキンが短時間でいっぱいになる、レバー状の凝血塊が出るなどが目安。Aさんは普通サイズのパッドで足りており、凝血塊もない。

📚 混同しやすいので注意

月経困難症は、原因となる病気があるかどうかで2つに分けて問われる。年齢と病変の有無で見分けよう。 機能性(原発性)月経困難症は子宮などに病変がないもので、初経の2〜3年後から始まり10歳代から20歳代に多い。子宮を収縮させるプロスタグランジンが痛みのもとになる。 器質性(続発性)月経困難症は子宮内膜症や子宮筋腫が原因で、20歳代後半から増え、月経以外の時期にも痛みが出ることがある。

参考: 日本産科婦人科学会(月経困難症の定義と分類)/標準的な母性看護学(月経異常)

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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