第103回 看護師国家試験 午前 問70 解説
📝 問題
精神科デイケアの目的はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 精神科デイケアの目的は、社会生活機能の回復である。
精神科デイケアは、症状が落ち着いた人が日中に通い、集団の中で活動しながら生活の力を取り戻す外来のリハビリテーションである。 料理・スポーツ・手工芸・話し合いなどのプログラムを通して、人との付き合い方、生活リズム、役割の担い方を練習する。
ねらいは症状を消すことではなく、社会生活機能の回復と再入院の予防にある。就労や就学、地域での暮らしへつなぐ足がかりになる。
- 1
陽性症状を鎮静化する。不正解
幻覚や妄想などの陽性症状をしずめるのは、薬物療法の役割である。デイケアは症状が安定してから利用する。
- 2
社会生活機能を回復する。正解
精神科デイケアは、集団での活動を通して対人関係や生活リズムを整え、社会生活機能を回復させる。
- 3
家族の疾病理解を深める。不正解
家族が病気を理解できるよう支えるのは、家族心理教育や家族会の役割である。
- 4
単身で生活できるようにする。不正解
単身での生活は選択肢の1つにすぎず、家族と暮らしながら通う人もいる。目標はその人が望む暮らしに近づくことである。
📚 ここも一緒におさえておこう
精神科デイケアは、種類ごとの1日あたりの時間がそのまま問われる。「デイ=昼、ナイト=夜、ショート=短い」と名前から時間を引き出そう。 <種類と1日あたりの標準時間>
- 精神科ショートケア=3時間。負担を抑えて短時間から始める
- 精神科デイケア=6時間。日中に通う基本の形
- 精神科ナイトケア=4時間。午後4時以降に行い、夕方から夜の生活を支える
- 精神科デイ・ナイトケア=10時間。日中から夜まで通して過ごす
参考: 精神看護学テキスト(精神科リハビリテーション)/診療報酬点数表(精神科デイ・ケア等)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について