📝 まとめノート過去問1問の解説ではなく、テーマをまとめた記事です
輸液と電解質:製剤の使い分けとNa・K・Caの異常
輸液がどこへ行くか、Na・K・Caが高い/低いと何が起こるかの2軸で整理。生理食塩液から3号液までのNa濃度と、滴下計算まで国試用にまとめました。
人体の構造と機能基礎看護学成人看護学更新:
輸液の問題は「その製剤が体のどこへ行くか」と「電解質が高い/低いと何が起こるか」の2つでほとんど解けます。製剤名を丸暗記する前に、この2軸に載せ替えます。
体液はどこにあるか
成人の体液量は体重のおよそ60%。脂肪の多い人や高齢者では少なく(50〜55%)、新生児では多い(70〜80%)——高齢者と乳幼児が脱水になりやすい理由はここです。体液の約2/3は細胞内、細胞外は残りの1/3で、そのうち血管内にあるのはさらに1/4ほど。
輸液製剤の使い分け
| 製剤 | Na | K | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 生理食塩液 | 154 | 0 | 細胞外液の補充、薬剤の希釈 |
| 乳酸リンゲル液 | 約130 | 約4 | 出血・脱水時の細胞外液補充 |
| 1号液(開始液) | 約90 | 0 | 病態がはっきりしない段階の開始 |
| 3号液(維持液) | 約35 | 約20 | 経口摂取できないときの維持 |
| 5%ブドウ糖液 | 0 | 0 | 水分(自由水)の補給 |
単位はmEq/L。同じ「3号液」でも製品ごとに差があるので代表値です。比較の基準になる血漿のNaはおよそ140mEq/L。
| 製剤 | Na濃度 |
|---|---|
| 血漿 | 140 |
| 生食 | 154 |
| 乳酸R | 130 |
| 1号液 | 90 |
| 3号液 | 35 |
| 5%糖 | 0 |
電解質異常はこう見える
| 電解質 | 基準値の目安 | 高いとき | 低いとき |
|---|---|---|---|
| Na | 135〜145 mEq/L | 口渇、意識障害 | 頭痛、悪心、けいれん |
| K | 3.5〜5.0 mEq/L | 不整脈、テント状T波 | 脱力、腸蠕動低下、U波 |
| Ca | 8.5〜10.5 mg/dL | 多尿、便秘、意識障害 | テタニー、しびれ、けいれん |
基準値は施設や測定法で少しずつ違います。Caはアルブミンが低いと見かけ上低く出るため、補正した値で判断します。
低カリウム血症は「力が入らない・腸が動かない」、高カリウム血症は「心臓が止まりうる」と方向で覚えます。低Kは麻痺性イレウスやジギタリス中毒を招き、高Kは心停止につながる不整脈が問題になります。
カリウムの扱いだけは別格
滴下の計算と観察
点滴の滴数は、一般用(成人用)の輸液セットが20滴で1mL、小児用(微量用)が60滴で1mL。500mLを4時間で落とすなら、一般用で 500×20÷240=約42滴/分です。式を暗記するより「1mLが何滴か」を先に思い出すほうが確実です。
- 刺入部の発赤・腫脹・疼痛・滴下不良は血管外漏出や静脈炎のサイン。まず滴下を止めて確認します。
- 呼吸困難・頸静脈怒張・浮腫・体重増加は輸液過剰のサイン。心不全や腎不全のある人、高齢者では特に見ます。
- 尿量・体重・水分出納は、輸液が足りているかを判断するいちばん素直な指標です。
読んだら、過去問で確かめてみましょう
🎯 人体の構造と機能を演習する(無料)ClaudeによるAI生成を活用して作成した記事です