📝 まとめノート過去問1問の解説ではなく、テーマをまとめた記事です
酸塩基平衡(アシドーシス・アルカローシス)の完全整理
動脈血ガス分析の読み方を、pH・PaCO2・HCO3-の3つだけで見分けられるように整理します。国試で問われる代償のパターンと典型的な疾患もまとめました。
人体の構造と機能疾病の成り立ちと回復の促進更新:
酸塩基平衡の問題は、覚えることを増やすより「3つの数字をこの順で見る」と決めてしまうほうが速く確実に解けます。ここではその手順と、国試で狙われる代償のパターンを整理します。
まず覚える基準値
| 項目 | 基準値 | 意味 |
|---|---|---|
| pH | 7.35〜7.45 | 酸性かアルカリ性か(結論) |
| PaCO2 | 35〜45 mmHg | 呼吸性の要因(肺で調節) |
| HCO3- | 22〜26 mEq/L | 代謝性の要因(腎で調節) |
| PaO2 | 80〜100 mmHg | 酸素化(酸塩基とは別の指標) |
PaCO2は「酸」、HCO3-は「アルカリ」と覚えると符号を間違えにくくなります。
3ステップの読み方
- ① pHを見る:7.35未満ならアシドーシス、7.45を超えればアルカローシス。
- ② PaCO2を見る:pHと逆方向に動いていれば呼吸性が原因。
- ③ HCO3-を見る:pHと同じ方向に動いていれば代謝性が原因。
4つのパターンと典型例
| 病態 | pH | PaCO2 | HCO3- | 典型的な原因 |
|---|---|---|---|---|
| 呼吸性アシドーシス | ↓ | ↑ | 代償で↑ | COPD、換気不全、呼吸抑制 |
| 呼吸性アルカローシス | ↑ | ↓ | 代償で↓ | 過換気症候群、疼痛、発熱 |
| 代謝性アシドーシス | ↓ | 代償で↓ | ↓ | 糖尿病ケトアシドーシス、腎不全、下痢 |
| 代謝性アルカローシス | ↑ | 代償で↑ | ↑ | 嘔吐、利尿薬、胃液吸引 |
「代償」とは、原因ではない側がpHを戻そうとして動くこと。原因と取り違えないことが得点の分かれ目です。
| 病態 | PaCO2 |
|---|---|
| 基準 | 40 |
| 呼吸性アシ | 58 |
| 呼吸性アル | 26 |
| 代謝性アシ | 30 |
| 代謝性アル | 48 |
国試で狙われるポイント
- 代謝性アシドーシスでは、CO2を吐いて代償しようとするためクスマウル呼吸(深く速い呼吸)が起こる。
- 嘔吐が続くと胃酸(塩酸)を失うため代謝性アルカローシスになる。下痢ではアルカリ性の腸液を失うため代謝性アシドーシスになる。
- 過換気症候群ではCO2を吐きすぎて呼吸性アルカローシスになり、テタニー(手指のしびれ、助産師の手)が現れる。
- 腎は数時間〜数日かけて代償するため、急性の呼吸性障害では代償がまだ現れていないこともある。
看護でどう使うか
数値を読むだけで終わらせず、その人に何が起きているかに結びつけます。呼吸性アシドーシスなら換気が足りていないので、体位・気道の確保・酸素投与量の指示を確認します。代謝性アシドーシスなら原因(高血糖、脱水、下痢、腎機能)を探し、輸液や血糖の指示に沿って観察します。過換気であれば、まず落ち着ける環境を整え、呼吸をゆっくり整えるよう声をかけます。
読んだら、過去問で確かめてみましょう
🎯 人体の構造と機能を演習する(無料)ClaudeによるAI生成を活用して作成した記事です