第115回 看護師国家試験 午後 問41 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

超音波検査を実施する部位と患者への説明の組合せで正しいのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 膀胱の超音波検査は尿を溜めた状態で行うため、検査前の排尿は控える。

超音波検査は対象臓器ごとに前処置が変わる。膀胱は尿で満たされていると超音波の通り道(音響窓)となり、膀胱壁の腫瘍や結石、背側にある前立腺・子宮まで観察しやすくなる。 そのため検査前は排尿を我慢して蓄尿してもらう。

一方、胆嚢は食事をすると収縮して内腔が評価できなくなるため、検査前は原則絶食(一般に6〜8時間以上)とする。 腹部超音波は放射線被曝も穿刺もない非侵襲的検査なので、終了後の安静や飲食制限は不要である。 心臓超音波は仰臥位または左側臥位で肋間から探触子を当てるため、立位では行わない。

  • 1

    肝臓 ─── 「検査後は翌朝まで安静が必要です」不正解

    腹部超音波は非侵襲的な検査で、検査後の安静や活動制限は不要である。翌朝までの安静が必要になるのは肝生検など出血のリスクを伴う侵襲的処置である。

  • 2

    心臓 ─── 「検査は立った状態で行います」不正解

    心臓超音波検査は仰臥位、または心尖部を体表に近づけるために左側臥位で行う。立位では肋間からの良好な描出が得られない。

  • 3

    胆囊 ─── 「検査前の飲食は可能です」不正解

    胆嚢は食事の刺激で収縮し、結石やポリープの評価ができなくなる。検査前は原則絶食(一般に6〜8時間以上)とし、水分摂取や内服の可否は指示に従う。

  • 4

    膀胱 ─── 「検査前の排尿は我慢してください」正解

    膀胱を尿で満たすと超音波の音響窓となり、膀胱壁や膀胱内の腫瘍、さらに前立腺・子宮まで描出しやすくなる。検査前の排尿は避け、蓄尿した状態で臨む。

📚 混同しやすいので注意

超音波検査は、部位と前処置の組合せを入れ替えて問われる。腹部は「食べない」、膀胱は「ためる」と対にして覚えよう。

超音波検査の主な前処置と体位
検査部位前処置・体位
腹部(肝・胆・膵・脾)検査前6〜8時間以上絶食。仰臥位(必要に応じ側臥位・坐位)
膀胱・前立腺・子宮蓄尿(排尿を我慢する)。仰臥位
心臓前処置不要。仰臥位または左側臥位
乳房前処置不要。仰臥位で検側の上肢を挙上
頸動脈・甲状腺前処置不要。仰臥位で頸部を軽く伸展

出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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