第115回 看護師国家試験 午前 問7 解説

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📝 問題

Down〈ダウン〉症候群の原因となるのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ Down症候群は21番染色体のトリソミー

Down症候群の原因は21番染色体が3本ある(21トリソミー)ことである。約95%は減数分裂時の染色体不分離による標準型で、母体年齢が高いほど頻度が上がる。ほかに転座型(約5%)、モザイク型(約1〜2%)がある。出生頻度はおよそ700〜1,000人に1人。

主な特徴は、乳児期からの筋緊張低下、特徴的な顔貌(眼裂斜上、内眼角贅皮、鼻根部の平坦化)、約40〜50%に合併する先天性心疾患(房室中隔欠損症など)、消化管奇形(十二指腸閉鎖、鎖肛)、難聴・視力障害、甲状腺機能低下症、白血病のリスク上昇などである。知的発達はゆるやかだが個人差が大きく、早期からの療育で社会生活を送れる人も多い。

  • 1

    5番染色体不正解

    5番染色体の短腕欠失(5p−)は猫鳴き症候群。ネコの鳴き声に似た甲高い泣き声、小頭症、重度の知的障害が特徴で、Down症候群とは別の疾患である。

  • 2

    13番染色体不正解

    13トリソミーはPatau症候群。口唇口蓋裂、小眼球、全前脳胞症、多指症、重い心奇形を伴い、生命予後は極めて厳しい。

  • 3

    18番染色体不正解

    18トリソミーはEdwards症候群。示指が中指に重なる手指の重なり、揺り椅子状足底、小顎、重い心奇形が特徴で、多くは1歳未満で死亡する。

  • 4

    21番染色体正解

    正しい。21番染色体が3本になる21トリソミーがDown症候群の原因である。

📚 関連知識

  • 染色体は全部で46本(22対の常染色体+1対の性染色体)。
  • トリソミーで出生後の生存が比較的多いのは13・18・21とX・Y染色体のもの。
  • 出生前検査には母体血清マーカー、NIPT(母体血胎児染色体検査)、確定診断としての羊水検査・絨毛検査がある。いずれも遺伝カウンセリングが前提となる。
主な染色体異常
染色体疾患名主な特徴
21トリソミーDown症候群筋緊張低下、特徴的顔貌、先天性心疾患、知的障害
18トリソミーEdwards症候群手指の重なり、揺り椅子状足底、重い心奇形
13トリソミーPatau症候群口唇口蓋裂、小眼球、全前脳胞症
5p欠失猫鳴き症候群ネコ様の甲高い泣き声、小頭症
47,XXYKlinefelter症候群高身長、女性化乳房、無精子症
45,XTurner症候群低身長、翼状頸、外反肘、卵巣機能不全

参考: 日本小児科学会「ダウン症候群の診療ガイドライン」

出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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