第115回 看護師国家試験 午前 問65 解説

一般母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

Aさん(25歳、初産婦)は妊娠経過が順調であり、自然分娩を希望している。妊娠40週2日、陣痛発来し入院した。未破水、陣痛の間欠6分、発作20秒で産痛を訴えている。入院してから4時間経過しており、現在、子宮口4cm開大している。 Aさんへの援助で適切なのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 分娩第1期の産痛緩和とリラックスを促すため、足浴を勧めるのが適切である。

子宮口4cm開大、陣痛の間欠6分・発作20秒という状態は、分娩第1期のなかでも潜伏期にあたる。

この時期の援助の柱は、産痛の緩和・リラックス・体力の温存である。足浴は下肢を温めて血行を促し、緊張をやわらげるので、産痛の緩和にも分娩の進行にも役立つ。

  • 1

    足浴を勧める。正解

    正しい。足浴は温熱刺激で緊張をやわらげ、産痛緩和とリラックスに有効。分娩第1期の代表的なケアである。

  • 2

    安静に過ごすよう促す。不正解

    未破水で経過が順調なら安静の必要はない。歩行や坐位など自由な体位のほうが陣痛が有効に働き、分娩も進みやすい。

  • 3

    飲食は控えるように説明する。不正解

    分娩は多くのエネルギーと水分を消耗する。禁飲食にせず、消化のよいものを少量ずつ勧めるのが原則。

  • 4

    陣痛にあわせて努責を開始させる。不正解

    子宮口4cmの段階での努責は、子宮頸管の浮腫・裂傷や産婦の疲労を招く。努責は子宮口全開大を待って始める。

📚 一緒に確認しよう

分娩は、経過の区分ごとに援助の焦点が変わる。 時期・定義・そのときの援助を1組にして覚えよう。

  • 分娩第1期の産痛緩和には、足浴のほか腰背部のマッサージや温罨法、呼吸法、テニスボールによる圧迫などがある。
分娩の経過区分
時期定義主な援助
第1期(開口期)陣痛開始〜子宮口全開大産痛緩和(足浴・マッサージ・呼吸法)、自由な体位、飲食・排尿の促し
第2期(娩出期)全開大〜児娩出陣痛発作に合わせた努責の誘導、間欠時の脱力、胎児心拍の確認
第3期(後産期)児娩出〜胎盤娩出胎盤剝離徴候の確認、子宮収縮と出血量の観察
第4期胎盤娩出後2時間弛緩出血・血腫の早期発見、バイタルサインの観察

参考: 系統看護学講座 母性看護学各論(分娩期の看護)

出典:「第115回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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