第114回 看護師国家試験 午前 問78 解説

📝 問題

急性の化膿性炎症で最初に血管外に遊走し炎症の中心となるのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 急性の化膿性炎症で最初に血管の外へ出て中心となるのは好中球である。

細菌による急性の化膿性炎症では、まず血管が広がって壁が通りやすくなり、数時間以内に好中球が血管の外へ出て、細菌を食べて殺す。

膿は、細菌と、それを食べて死んだ好中球、壊れた組織からできている。好中球はまさに化膿性炎症の主役。

炎症に集まる細胞には順番がある。 ・好中球=数時間〜2日 ・単球/マクロファージ=2〜3日以降 ・リンパ球・形質細胞=慢性期

  • 1

    血小板不正解

    血小板は止血や血栓を作る細胞成分で、細菌を食べる働きはない。

  • 2

    好酸球不正解

    好酸球が主役になるのは寄生虫の感染とⅠ型アレルギー(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症など)。

  • 3

    好中球正解

    正しい。白血球の中で最も数が多く、細菌感染の場に真っ先に集まる。

  • 4

    赤血球不正解

    赤血球は酸素を運ぶ細胞で、移動する力も食べる力もない。炎症の場にあるのは出血を伴ったとき。

  • 5

    リンパ球不正解

    リンパ球は獲得免疫を担い、ウイルス感染や慢性の炎症で主体になる。急性の化膿性炎症で最初に出てくる細胞ではない。

📚 ここも一緒におさえておこう

炎症の4徴は発赤・熱感・腫脹・疼痛。これに機能障害を加えて5徴とすることもある。

白血球の種類と主な役割
種類割合の目安主な役割・増加する病態
好中球約50〜70%細菌感染で最初に出動し、食べて殺す。急性炎症・化膿性疾患で増加
リンパ球約20〜40%獲得免疫を担う。ウイルス感染・慢性炎症で増加
単球(→マクロファージ)約3〜8%食べる働きと、抗原を伝える働き。炎症の後半に主体となる
好酸球約1〜5%寄生虫感染・Ⅰ型アレルギーで増加
好塩基球約0〜1%ヒスタミンなどを含み、すぐ出るタイプのアレルギーに関わる

出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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