第113回 看護師国家試験 午後 問82 解説

一般健康支援と社会保障制度✔ 監修済み

📝 問題

市町村による大腸がん検診の項目はどれか。2つ選べ。

✅ 正解

1・4

💡 解説

✅ 市町村の大腸がん検診の項目は問診と便潜血検査である。

厚生労働省の指針に基づく市町村の大腸がん検診(対策型検診)は、問診と便潜血検査(免疫法・2日法)で行われる。

他は対策型検診の項目ではない。直腸診・血液検査・腹部エックス線検査は検診では行わず、便潜血が陽性だった人が全大腸内視鏡検査などの精密検査へ進む。

2日法とは

便を2日分(2回)採って調べるやり方。1回だけでは出血を見逃すことがあるため。

  • 1

    問診正解

    問診は市町村の大腸がん検診(対策型検診)の項目に含まれる。

  • 2

    直腸診不正解

    直腸診は対策型の大腸がん検診の標準項目ではない。

  • 3

    血液検査不正解

    血液検査は大腸がん検診の項目ではない。

  • 4

    便潜血検査正解

    便潜血検査(免疫法)は大腸がん検診の中心的な検査項目である。

  • 5

    腹部エックス線検査不正解

    腹部エックス線検査は大腸がん検診の項目ではない。

📚 国試でよく狙われるところ

がん検診は、対象年齢と受診間隔を入れ替えて問われる。がん種ごとに数字をそろえて覚えよう。

  • 対策型検診は市町村が公費で行い集団全体の死亡率減少を目的とする。任意型検診(人間ドック)は個人の判断で受ける
  • 便潜血が陽性でも「痔からの出血だろう」と考えて精密検査を受けない人が多い。精密検査の受診勧奨が看護の役割になる
  • 第4期がん対策推進基本計画では、がん検診受診率60%を目標としている
厚生労働省指針に基づく市町村のがん検診
がん種対象年齢受診間隔検査項目
胃がん50歳以上(当分の間、胃部X線は40歳以上も可)2年に1回(X線は年1回も可)問診+胃部エックス線検査または胃内視鏡検査
子宮頸がん20歳以上(HPV検査単独法は30歳以上60歳以下)2年に1回(HPV検査単独法は5年に1回)問診・視診・子宮頸部の細胞診・内診、または要件を満たす自治体ではHPV検査単独法
肺がん40歳以上年1回質問(問診)+胸部エックス線検査+喀痰細胞診(高危険群のみ)
乳がん40歳以上2年に1回問診+乳房エックス線検査(マンモグラフィ)
大腸がん40歳以上年1回問診+便潜血検査(免疫法・2日法)

参考: 厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」/厚生労働省「第4期がん対策推進基本計画」

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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