第113回 看護師国家試験 午後 問58 解説
📝 問題
親性について適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 親性とは、子を慈しみ育もうとする心性・性質である。
親性とは、子を慈しみ育もうとする心性・性質をいう。性別を問わず、また生物学的なつながりの有無に関わらず、子どもとの関わりや経験を通して育っていくものである。
親性は母性と父性をあわせた広い概念で、母親だけでなく父親も支援の対象になる。
心性とは
心のありようや心のはたらき。親性は育児の技術ではなく、子を大切に思う気持ちそのものを含む言葉である。
養親とは
養子縁組によって法律上の親になった人。子どもを一定の期間預かって育てる里親とは違い、実の親子と同じ法律上の関係になる。
- 1
子を育もうとする性質である。正解
親性は子を慈しみ育もうとする性質で、性別や生物学的つながりを問わず育まれる。
- 2
誰でも子を持つ時点で備えている。不正解
親性は子を持てば自動的に備わるものではなく、関わりや経験を通して発達する。
- 3
性別に基づく役割分業で育児を行うことをいう。不正解
親性は性別に基づく役割分業とは異なる概念である。
- 4
生物学的に結びつきがあることが親性をもつ条件となる。不正解
生物学的な結びつきは条件ではなく、養親や里親でも親性はもち得る。
📚 混同しやすいので注意
- 愛着(アタッチメント)は子から養育者への情緒的な結びつき、ボンディングは親から子への情緒的な結びつきを指す
- ルービンは母親役割の獲得過程を受容期(産後1〜2日)→保持期(3〜10日)→解放期と示した
- 早期母子接触や母子同室、父親の育児参加は親子の絆の形成を促す
参考: 親性(parenthood)の概念
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について