第113回 看護師国家試験 午前 問44 解説
一般成人看護学
📝 問題
尋常性乾癬の患者への説明で正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 尋常性乾癬では、機械的刺激が加わらないよう患部を覆って保護する。
尋常性乾癬では、掻破や摩擦などの機械的刺激が加わった部位に新しい皮疹が誘発されるKöbner(ケブネル)現象がみられる。傷や下着のこすれた跡に沿って皮疹が出ることもある。
そのため、患部をかかない・こすらないことが悪化予防の要になる。ガーゼや衣類でやわらかく覆って保護し、締めつけの強い服やベルトは避ける。爪は短く切り、入浴のときもタオルでこすらず泡でやさしく洗う。
保湿を続けて鱗屑をやわらかく保つことも、かゆみと掻破を減らすことにつながる。
- 1
患部に日光を当てない。不正解
適度な日光(紫外線)は乾癬に有効で、光線療法も行われる。日光を避ける必要はない。
- 2
掻痒感があるときは患部を温める。不正解
患部を温めると掻痒感が増強しやすく、悪化を招く。
- 3
機械的刺激が加わらないよう患部を覆う。正解
Köbner現象を避けるため、機械的刺激が加わらないよう患部を覆い保護する。
- 4
落屑が多いときは蛋白質の摂取を減らす。不正解
落屑で蛋白質が失われるため、摂取を減らすのではなく十分に補う。
📚 ここも一緒におさえておこう
尋常性乾癬は表皮のターンオーバーが著しく亢進する慢性の炎症性角化症で、感染しないことを本人・家族に説明することが心理的支援として重要。
- 典型的な皮疹=境界明瞭な紅斑と銀白色の厚い鱗屑。鱗屑を剥がすと点状出血がみられ、これをAuspitz(アウスピッツ)現象という。
- 好発部位は肘・膝・頭部・仙骨部など、機械的刺激を受けやすい部位。爪の点状陥凹もみられる。
- 治療=ステロイド・活性型ビタミンD3の外用、光線療法(紫外線をあてる治療)、内服薬、生物学的製剤。
- Köbner現象は乾癬のほか扁平苔癬・尋常性白斑などでもみられる。
参考: 尋常性乾癬の看護(Köbner現象・スキンケア)
ClaudeによるAI生成を活用した解説です
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について