第113回 看護師国家試験 午前 問39 解説

📝 問題

排痰を促す目的で行うのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 排痰を促す目的で行うのはスクイージングである。

スクイージングは、呼気に合わせて胸郭を圧迫し、末梢の分泌物を中枢の太い気道へ移動させて排痰を促す呼吸理学療法の技術である。

粘り気のある痰は、弱った咳の力だけでは動かない。息を吐くときに胸郭を軽く押すと吐く息の流れが速くなり、その流れが痰を上へ押し上げる。吸うときは手をゆるめ、患者の呼吸のリズムを妨げないようにする。

痰がたまった肺区域を上にする体位ドレナージと組み合わせると、重力と呼気の流れの両方が働いて出しやすくなる。

  • 1

    タッチング不正解

    タッチングは安心感を与える心理的ケアであり、排痰を目的としない。

  • 2

    スクイージング正解

    スクイージングは呼気に合わせ胸郭を圧迫し、分泌物の中枢移動を促す排痰技術である。

  • 3

    漸進的筋弛緩法不正解

    漸進的筋弛緩法はリラクセーションを目的とする方法である。

  • 4

    持続的気道陽圧〈CPAP〉療法不正解

    持続的気道陽圧(CPAP)療法は気道の虚脱を防ぐ換気補助で、排痰を目的としない。

📚 ここも一緒におさえておこう

排痰援助は「分泌物をやわらかくする→末梢から中枢へ移動させる→体外へ出す」という流れで組み立てる。吸引は侵襲が大きいため最後の手段。

  • 体位ドレナージは食後すぐを避け、実施前後に呼吸音・経皮的動脈血酸素飽和度・循環動態を確認する。
  • 頭蓋内圧亢進、循環動態が不安定、出血傾向のある場合は慎重に行う。
主な排痰援助
方法内容・目的
加湿・ネブライザー、水分摂取分泌物の粘稠度を下げる
体位ドレナージ分泌物のある肺区域を上にし、重力で中枢気道へ移動させる
スクイージング呼気に合わせて胸郭を圧迫し、呼気流速を高めて分泌物を移動させる
ハフィング声門を開いたまま「ハッ」と強く速く呼出し、痰を口元まで運ぶ
咳嗽・吸引中枢まで移動した分泌物を体外へ出す

参考: 呼吸理学療法(排痰援助)

ClaudeによるAI生成を活用した解説です

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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