第112回 看護師国家試験 午後 問39 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

患者の足底と杖をつく位置を図に示す。 両上肢の動きに制限がなく、右下肢に軽度の筋力低下がある患者の三点歩行で、歩き始めの杖の位置が適切なのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 図中で歩き始めの杖の位置として適切なのはAである。

杖は、麻痺や筋力低下のある側と反対の健側の手に持つ。本問は右下肢に軽度の筋力低下があるので、杖は左手で持つ。

三点歩行(三動作歩行)は杖→患側の足→健側の足の順に進める。歩き始めはまず杖を前に出すので、杖は健側の足のつま先より前方で、やや外側に置く。ここに杖があると体を支える面が前へ広がり、体重を預けても安定する。 図では、健側の足のつま先より前方の外側に杖を置いたAがこれにあたる。

  • 1

    A正解

    杖が健側(左)の足の外側で、つま先より前方に置かれている。歩き始めに杖を前へ出す位置として適切である。

  • 2

    B不正解

    杖が患側(右)の足の外側にある。杖は健側の手で持つため、患側に杖を出す位置は適切でない。

  • 3

    C不正解

    杖は健側(左)側にあるが、足の中ほどの高さで前に出ていない。歩き始めはまず杖を前方へ出すので、この位置では次の一歩を支えられない。

  • 4

    D不正解

    杖が患側(右)側にあり、しかも前に出ていない。持つ側も出す位置も適切でない。

📚 国試でよく狙われるところ

杖歩行は、杖をどちらの手に持つか・どの順に足を出すかを入れ替えて問われる。「杖は健側の手」「杖→患側→健側」の2つを対にして覚えよう。

  • 杖は健側(患側と反対)の手に持つ。長さは大転子(太ももの付け根の外側で触れる骨の出っぱり)の高さ、または杖先を足先の前外側15cm程度に置いたとき肘が約30度屈曲する程度が目安。
  • 三点歩行(三動作歩行)=杖→患側→健側の順。接地点が多く安定性が高い。
  • 二点歩行(二動作歩行)=杖と患側を同時に出し、次に健側。速いが安定性は劣る。
  • 階段は昇りは健側から(杖→健側→患側)、降りは患側から(杖→患側→健側)。
  • 介助者は原則患側のやや後方に立ち、転倒に備える。

参考: 基礎看護技術(杖歩行・三点歩行の原則)

出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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