第112回 看護師国家試験 午前 問57 解説
📝 問題
1歳6か月の身体発育曲線(体重)を示す。異常が疑われるのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 身体発育曲線で異常が疑われるのは、成長の経過が正常なパターンから逸脱している曲線3とされる。
乳幼児の体重は、母子健康手帳にあるパーセンタイル曲線に沿って、おおむね一定の帯の中を推移するのが正常である。 判断で大切なのは一時点の値ではなく、経時的な推移である。曲線に沿って伸びていれば、多少小柄でも正常範囲であることが多い。
これに対し、途中で増え方が横ばいになる(体重増加不良)、パーセンタイルの帯を大きく下方へ横切って外れるといった変化は、栄養の問題や疾患を疑う所見である。 曲線3はこのパターンを示すものとされ、異常が疑われる。
パーセンタイル曲線とは
同じ月齢の子どもを小さい順に並べたとき、どのくらいの位置かを線で示したグラフ。50パーセンタイルがちょうど真ん中で、3〜97パーセンタイルの帯に入っていれば正常範囲とみる。
- 1
不正解
パーセンタイル曲線に沿って推移しており、正常な発育パターンと判断される曲線に相当する。
- 2
不正解
パーセンタイル曲線に沿って推移しており、正常な発育パターンと判断される曲線に相当する。
- 3
正解
成長曲線から逸脱し体重増加不良・停滞を示すパターンで、発育の異常が疑われる曲線とされる。
- 4
不正解
パーセンタイル曲線に沿って推移しており、正常な発育パターンと判断される曲線に相当する。
📚 国試でよく狙われるところ
乳幼児の発育は、時期ごとの数値の目安がそのまま問われる。
- 母子健康手帳の乳幼児身体発育曲線には3・10・25・50・75・90・97パーセンタイルの線が示され、帯(3〜97パーセンタイル)から外れる場合は精密検査を検討する
- 体重の目安:出生時約3kg → 生後3〜4か月で2倍、1年で3倍
- 身長の目安:出生時約50cm → 1年で約1.5倍(約75cm)、4歳で約2倍(約100cm)
- カウプ指数(乳幼児)=体重(g)÷身長(cm)²×10で、標準は15〜18
- ローレル指数(学童)=体重(kg)÷身長(cm)³×10⁷で、標準は115〜145
- 頭囲は出生時約33cmで胸囲よりやや大きく、1歳ごろに頭囲と胸囲がほぼ等しくなる。大泉門は1歳〜1歳6か月で閉鎖する
参考: 母子健康手帳・乳幼児身体発育曲線に関する標準的看護学教科書
出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について