第112回 看護師国家試験 午前 問11 解説
📝 問題
健康な成人の白血球の中に占める割合が高いのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 健康な成人の白血球で最も割合が高いのは好中球である。
健康な成人の末梢血白血球の分画では、好中球が約50〜70%と最も多くを占める。次いでリンパ球が約20〜40%、単球が数%、好酸球・好塩基球はわずかである。
国試では白血球分画の割合が問われる。 「多い順に好中球>リンパ球>単球>好酸球>好塩基球」という並びを覚えておく。
白血球分画とは
白血球を好中球・リンパ球などの種類ごとの割合で示したもの。血液検査では白血球数とセットで報告される。
- 1
単球不正解
単球は白血球の数%を占めるにとどまり、最も多くはない。
- 2
好酸球不正解
好酸球はアレルギーや寄生虫感染で増えるが、通常はごくわずかである。
- 3
好中球正解
好中球は白血球の約50〜70%を占め、最も割合が高い。
- 4
リンパ球不正解
リンパ球は好中球に次いで多いが、割合では好中球に及ばない。
📚 国試でよく狙われるところ
白血球は割合だけでなく、各細胞のはたらきと異常値の意味もあわせて問われる。
- 好中球数が500/μL未満では重症感染の危険が高く、感染予防行動の徹底が必要(重症の好中球減少)
| 細胞 | おおよその割合 | 主な役割・増加する状況 |
|---|---|---|
| 好中球 | 50〜70% | 食作用による感染防御。細菌感染で増加 |
| リンパ球 | 20〜40% | 免疫応答(T細胞・B細胞・NK細胞)。ウイルス感染で増加 |
| 単球 | 3〜8% | マクロファージに分化し貪食・抗原提示(取り込んだ異物の目印をT細胞に伝え、免疫の攻撃のきっかけをつくる) |
| 好酸球 | 1〜5% | アレルギー疾患・寄生虫感染で増加 |
| 好塩基球 | 0〜1% | ヒスタミンなどを放出し即時型アレルギーに関与 |
成人の白血球数の基準値はおよそ3,500〜9,000/μL。
参考: 標準的な血液学・白血球分画の基準値
出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について