第111回 看護師国家試験 午後 問75 解説

一般看護の統合と実践✔ 監修済み

📝 問題

災害拠点病院の説明で正しいのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 災害拠点病院は傷病者の広域搬送の体制を備えている

災害拠点病院は、災害発生時に多数の傷病者に対応する中核的な医療機関である。 重症患者の受け入れ・治療、被災地外への広域搬送への対応、DMAT(災害派遣医療チーム)の派遣機能、自己完結型の医療救護活動などの体制を備えている。 「広域搬送の体制を備えている」が正しい。

災害拠点病院は都道府県知事が指定するもので、国が指定するのではない。指定は平時にあらかじめ行われており、災害発生時に初めて指定されるものではない。設置区分は、原則として都道府県に1か所以上の「基幹災害拠点病院」と、二次医療圏に原則1か所以上の「地域災害拠点病院」がある。 「地域災害拠点病院は各都道府県に1か所」という記述は誤りである。

覚え方: 「拠点病院=都道府県知事が平時に指定、広域搬送・DMAT・自己完結」。国試では災害拠点病院の要件(指定主体・時期・機能・設置数)が問われる。基幹は都道府県に、地域は二次医療圏に、と設置単位を区別して覚える。

二次医療圏とは

一般的な入院医療をその区域内で完結できるように、都道府県が複数の市町村をまとめて定めた区域。全国に300余りある。

  • 1

    国が指定する。不正解

    災害拠点病院を指定するのは都道府県知事であり、国ではない。

  • 2

    災害発生時に指定される。不正解

    指定は平時にあらかじめ行われる。災害発生時に指定されるものではない。

  • 3

    広域搬送の体制を備えている。正解

    重症患者の受け入れや被災地外への広域搬送に対応する体制を備えている。

  • 4

    地域災害拠点病院は各都道府県に1か所設置される。不正解

    地域災害拠点病院は原則として二次医療圏に1か所以上設置される。都道府県に1か所は基幹災害拠点病院。

📚 国試でよく狙われるところ

災害拠点病院の指定要件には、耐震構造、3日分程度の自家発電燃料や水・食料の備蓄、ヘリポート、DMATの保有、広域災害・救急医療情報システム〈EMIS〉への参加などがある。

  • DMAT(災害派遣医療チーム)は、災害の急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性をもつ専門的訓練を受けたチーム。
  • 災害拠点病院は自己完結型の医療救護活動ができる体制を備える。
  • 被災状況や患者受け入れ可否の共有はEMISを通じて行う。
災害拠点病院の区分
区分設置の目安
基幹災害拠点病院原則として各都道府県に1か所以上
地域災害拠点病院原則として二次医療圏に1か所以上

出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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