第111回 看護師国家試験 午後 問58 解説

一般小児看護学✔ 監修済み

📝 問題

第二次性徴で正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 女児の第二次性徴は乳房の発育から始まる。

第二次性徴は思春期に性ホルモンの分泌が高まって現れる身体変化で、女児では乳房の発育から始まり、続いて陰毛の発生、身長の急伸、初経へと進む。

他の選択肢は順序や時期が誤っている。 第二次性徴の発現は一般に女児のほうが男児より早く(女児は男児より約1〜2年早い)、男児が女児より早いというのは逆である。 第二次発育急進(身長の急激な伸び)は初経の前に起こり、初経のころには成長速度はすでにピークを過ぎている。 精通(射精の始まり)は個人差が大きく、平均的には13歳前後で、11歳のほとんどに認められるというのは早すぎる。

覚え方は、女児の第二次性徴は「乳房→陰毛→身長急伸→初経」の順。 思春期は女児が先で、身長の伸びは初経より前にピークを迎える。

第二次発育急進とは

思春期に身長が急に伸びる時期のこと。女児では初経より前にピークを迎える。

精通とは

男児で初めて射精が起こること。平均は13歳前後で、個人差が大きい。

  • 1

    女児は乳房の発育から始まる。正解

    女児の第二次性徴は乳房の発育から始まり、陰毛・身長急伸・初経と進む。

  • 2

    発現は男児が女児よりも早い。不正解

    第二次性徴の発現は女児のほうが男児より早い。逆である。

  • 3

    初経の開始後に、第二次発育急進が起こる。不正解

    第二次発育急進は初経の前に起こる。初経後ではない。

  • 4

    精通は11歳の男児のほとんどに認められる。不正解

    精通は平均13歳前後で個人差が大きく、11歳のほとんどには認められない。

📚 国試でよく狙われるところ

第二次性徴は、男女どちらが早いか・どの順で進むかを入れ替えて問われる。順序をそのまま並べて覚えよう。 思春期の性ホルモン分泌は視床下部(GnRH)→下垂体(黄体形成ホルモン〈LH〉・卵胞刺激ホルモン〈FSH〉)→性腺(エストロゲン・テストステロン)の経路で高まる。性成熟度の評価にはタナー段階(Tanner分類)が用いられる。

  • 女児の第二次性徴の順序=乳房の発育→陰毛の発生→身長の発育急進→初経。初経は平均12歳ごろ。
  • 男児の第二次性徴の順序=精巣容積の増大→陰茎の発育・陰毛→変声・ひげ→精通。開始は女児より2年ほど遅い。
  • 身長の発育急進(第二次発育急進)は初経より前にピークを迎え、初経後の身長の伸びは限られる。
  • 思春期はボディイメージの変化や心理的動揺を生じやすい。プライバシーの保護と正確な性の知識の提供が看護の要点。

出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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