第111回 看護師国家試験 午前 問61 解説
📝 問題
ジェンダーの定義について正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ ジェンダーとは社会的・文化的につくられた性である。
ジェンダーとは、生物学的な性差に対して、社会や文化のなかでつくられた性のあり方をいう。「男らしさ」「女らしさ」や、性別によって期待される役割がこれにあたる。 正しいのは社会的文化的な性である。
生物学的な性はセックス(sex)、自分が認識している性は性自認、恋愛や性愛の対象となる性は性的指向で、いずれもジェンダーとは別の概念である。
- 1
生物学的な性不正解
生物学的な性はセックス(sex)であり、ジェンダーとは区別される概念である。
- 2
社会的文化的な性正解
ジェンダーは社会的・文化的につくられた性役割・性区分を指す。
- 3
自己認識している性不正解
自己認識している性は性自認(ジェンダー・アイデンティティ)であり、ジェンダーの定義とは異なる。
- 4
性的指向の対象となる性不正解
性愛の対象となる性は性的指向(セクシュアル・オリエンテーション)である。
📚 混同しやすいので注意
ジェンダー・性自認・性的指向は、定義を入れ替えて問われる。「社会がつくった性・自分が思う性・好きになる性」と言い換えて覚えよう。 この3つは互いに独立していて、どれか1つから他を決めつけることはできない。
- リプロダクティブヘルス/ライツ=性と生殖に関する健康と権利。1994年の国際人口・開発会議(カイロ会議)で提唱された。
- LGBTは性的マイノリティを表す語のひとつ(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)。このうちTは性自認に関わる。
- 看護では、外見や名前から性別・パートナーの性を決めつけない、本人の望む呼称を確認する、といった配慮が求められる。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| セックス(sex) | 生物学的な性 |
| ジェンダー(gender) | 社会的・文化的につくられた性 |
| 性自認(ジェンダー・アイデンティティ) | 自分が認識している性 |
| 性的指向(セクシュアル・オリエンテーション) | 恋愛・性愛の対象となる性 |
参考: 世界保健機関〔WHO〕によるジェンダーの定義
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について