第111回 看護師国家試験 午前 問2 解説
📝 問題
日本の令和元年(2019 年)の死亡数に近いのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 令和元年の死亡数は約138万人で、選択肢では138万人が最も近い。
人口動態統計による令和元年(2019年)の死亡数は約138万1千人である。
高齢化が進み、年間の死亡数は増え続けている。令和6年(2024年)は約160万人で、出生数(約69万人)の2倍を超えた。死亡数が増え続けるこの状態を多死社会という。
覚え方は「死亡数は令和元年が138万人、令和6年は160万人台」。年によって数字が大きく動くので、どの年を問われているかを確かめてから選ぶ。出生数(令和6年は70万人割れ)と死亡数は対で問われるので、セットで押さえる。
多死社会とは
高齢化が進み、亡くなる人の数が増え続けている社会のこと。看取りの場や在宅医療のあり方が課題になる。
- 1
98 万人不正解
98万人は少なすぎる。近年の死亡数は既に130万人台に達している。
- 2
118 万人不正解
118万人はやや過小。令和元年の実数(約138万人)には届かない。
- 3
138 万人正解
令和元年の死亡数約138万1千人に最も近い。多死社会の実態を反映。
- 4
158 万人不正解
158万人は多すぎる。令和元年時点ではここまで達していない。
📚 国試でよく狙われるところ
人口動態統計は、指標の名前と中身を入れ替えて問われる。何を数えた指標か、何で割った率かを、名前とセットで覚えよう。 扱うのは出生・死亡・死産・婚姻・離婚の5事象で、市区町村への届出をもとに毎年集計される。
- 自然増減数=出生数−死亡数。日本は平成19年(2007年)以降ほぼ一貫して自然減が続く。
- 粗死亡率は人口千対で表し、高齢化が進むほど上昇する。
- 年齢調整死亡率は年齢構成の影響を除いた指標で、集団間や年次間の比較に用いる。
- 合計特殊出生率は15〜49歳の女性の年齢別出生率の合計で、令和6年(2024年)は1.15。
| 指標 | 分母 |
|---|---|
| 出生率・死亡率(粗率) | 人口(千対) |
| 乳児死亡率 | 出生数(千対) |
| 新生児死亡率 | 出生数(千対) |
| 周産期死亡率 | 出産数(出生数+妊娠22週以後の死産数)(千対) |
| 死産率 | 出産数(千対) |
参考: 厚生労働省「人口動態統計」
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について