第111回 看護師国家試験 午前 問17 解説
📝 問題
深部体温に最も近いのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 深部体温に最も近いのは直腸温である。
体温は測る場所によって値が違い、体の中心(核心温)に近いほど外気の影響を受けにくく、高くて安定する。選択肢のなかで最も深いところで測るのは直腸温である。
測定値はおおむね「直腸温 > 鼓膜温 ≒ 口腔温 > 腋窩温」の順に高く、直腸温は腋窩温より0.5〜1℃ほど高い。鼓膜温も核心温に近いが、直腸温はさらに深部で測るぶん核心温をよく反映する。口腔温・腋窩温は外気の影響を受けやすく、核心温との差が大きくなる。
覚え方: 体の「奥ほど高くて安定、外ほど低くてブレる」。
核心温とは
脳や心臓、腹部の臓器など、からだの深いところの温度。外の気温に左右されにくく、ほぼ一定に保たれている。
- 1
腋窩温不正解
腋窩温は最も外部環境の影響を受けやすく、核心温との差が最大。
- 2
口腔温不正解
口腔温は腋窩温より深部に近いが、直腸温ほどではない。
- 3
鼓膜温不正解
鼓膜温は核心温に近いが、選択肢中で最も近いのは直腸温である。
- 4
直腸温正解
直腸温は外気の影響を受けにくく、深部体温(核心温)に最も近い。
📚 国試でよく狙われるところ
体温は部位による高低だけでなく、時間帯・年齢・測り方で変わる点も問われる。数値は測った条件とセットで覚えよう。
- 体温には日内変動があり、早朝が最も低く夕方に最も高い(およそ1℃以内の差)。
- 腋窩検温では体軸に対し30〜45度で前下方から挿入し、腋窩中央にあてる。
- 高齢者は基礎代謝低下により平熱が低めで、感染症でも発熱しにくいことがある。
| 部位 | 特徴 |
|---|---|
| 直腸温 | 核心温に最も近く安定。侵襲・羞恥心に配慮が必要 |
| 鼓膜温 | 短時間で測定でき核心温を反映しやすい。挿入角度で誤差 |
| 口腔温 | 腋窩温より高い。飲食・開口呼吸の影響を受ける |
| 腋窩温 | 簡便で安全だが外気の影響を受けやすい |
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について