第110回 看護師国家試験 午後 問86 解説
📝 問題
肝硬変におけるChild-Pugh〈チャイルド-ピュー〉分類の判定項目はどれか。2つ選べ。
✅ 正解
1・2
💡 解説
✅ Child-Pugh分類の判定項目はプロトロンビン時間と血清アルブミン値である。
肝硬変の重症度を評価するChild-Pugh(チャイルド・ピュー)分類は、5項目の合計点で判定する。 5項目は、①血清アルブミン値、②血清総ビリルビン値、③プロトロンビン時間、④腹水、⑤肝性脳症の程度である。この問題で該当するのはプロトロンビン時間と血清アルブミン値である。
血中アンモニア値は肝性脳症と関連するが、Child-Pugh分類では脳症の「程度(意識状態)」で評価し、アンモニア値そのものは判定項目に含まれない。血小板数や尿酸値も判定項目ではない。
Child-Pugh分類とは
肝硬変の重症度を5項目の点数で評価し、A・B・Cの3段階に分ける分類。点数が高いほど肝臓の働きが落ちている。
プロトロンビン時間とは
血が固まるまでの時間。凝固因子は肝臓で作られるため、肝臓の合成能が落ちると時間が延びる。
- 1
プロトロンビン時間正解
プロトロンビン時間はChild-Pugh分類の判定項目の一つである。
- 2
血清アルブミン値正解
血清アルブミン値はChild-Pugh分類の判定項目の一つである。
- 3
血中アンモニア値不正解
肝性脳症は「程度(意識状態)」で評価され、血中アンモニア値そのものは判定項目ではない。
- 4
血小板数不正解
血小板数はChild-Pugh分類の判定項目に含まれない。
- 5
尿酸値不正解
尿酸値はChild-Pugh分類の判定項目に含まれない。
📚 国試でよく狙われるところ
Child-Pugh分類は5項目の合計点で肝硬変の重症度をA・B・Cに分ける。 問われるのは「どれが判定項目か」で、血中アンモニア値を混ぜた選択肢が定番。「アルブミン・ビリルビン・プロトロンビン時間・腹水・脳症」の5つを唱えて覚えよう。
| 項目 | 評価している機能 |
|---|---|
| 血清アルブミン値 | 肝の蛋白合成能 |
| 血清総ビリルビン値 | 肝の排泄能 |
| プロトロンビン時間(%・INR) | 凝固因子の合成能 |
| 腹水 | 有無とコントロールの難易 |
| 肝性脳症 | 昏睡度(意識状態) |
合計5〜6点=A、7〜9点=B、10〜15点=C。血中アンモニア値は判定項目に含まれない。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について