第110回 看護師国家試験 午後 問71 解説
📝 問題
災害時のトリアージで正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 災害時トリアージの治療優先度はⅠ(赤)>Ⅱ(黄)>Ⅲ(緑)の順である。
災害時トリアージでは、傷病者を緊急度・重症度に応じて区分し治療の優先順位を決める。区分Ⅰ(最優先治療群・赤)、区分Ⅱ(待機的治療群・黄)、区分Ⅲ(軽処置群・緑)、区分0(死亡群・黒)に分けられ、治療優先度の高さはⅠ、Ⅱ、Ⅲの順である。
トリアージタッグは、原則として右手首など傷病者の身体に直接装着する(衣服は脱がされることがあるため)。 トリアージは状態が変化しうるため繰り返し実施するが、「到着時と到着後30分の2回」と回数が固定されているわけではない。 最優先に治療を必要とする区分Ⅰには赤色のタッグを装着する(黄色は区分Ⅱ)。
トリアージタッグとは
傷病者ごとに区分・氏名・所見を書いて身につけてもらう札。下端から色の部分を切り離し、残った一番下の色がその人の区分を示す。
- 1
トリアージタッグは衣服に装着する。不正解
トリアージタッグは原則として右手首など身体に直接装着し、衣服には装着しない。
- 2
治療優先度の高さはトリアージ区分のⅠ、Ⅱ、Ⅲの順である。正解
治療優先度はⅠ(赤・最優先)、Ⅱ(黄・待機的)、Ⅲ(緑・軽症)の順である。
- 3
トリアージの判定は患者の到着時および到着後30分の2回行う。不正解
トリアージは状態変化に応じ繰り返し行うもので、回数が2回に固定されているわけではない。
- 4
最優先に治療を必要とする者には、黄色のトリアージタッグを装着する。不正解
最優先治療群(区分Ⅰ)には赤色のタッグを装着し、黄色は待機的治療群である。
📚 国試でよく狙われるところ
トリアージは、区分と色の組合せやタッグを着ける場所を入れ替えて問われる。区分は状態の変化に応じて繰り返し判定し直すことも押さえよう。
- 一次トリアージにはSTART法(スタート)を用い、歩行の可否→呼吸→循環→意識の順に判定する
- タッグは衣服ではなく身体(原則右手首)に装着し、切り離した位置で区分を示す
| 区分 | 色 | 状態 |
|---|---|---|
| Ⅰ | 赤 | 最優先治療群。生命の危機があり直ちに処置が必要 |
| Ⅱ | 黄 | 待機的治療群。多少の時間的余裕がある |
| Ⅲ | 緑 | 保留群(軽処置群)。歩行可能な軽症 |
| 0 | 黒 | 死亡群・救命困難群 |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について