第110回 看護師国家試験 午前 問72 解説
📝 問題
国際連合〈UN〉で採択された2016年から2030年までの開発に関する世界的な取り組みはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 2016〜2030年の世界的取り組みは持続可能な開発目標〈SDGs〉である
持続可能な開発目標〈SDGs〉は、2015年の国際連合サミットで採択され、2016年から2030年までの15年間で達成を目指す世界共通の開発目標である。貧困や飢餓の撲滅、健康と福祉、教育、ジェンダー平等など17の目標から構成される。
他の選択肢はいずれも2016年から2030年の開発目標ではない。 ミレニアム開発目標〈MDGs〉はSDGsの前身で、2000年に採択され2015年を達成期限とした目標である。 プライマリヘルスケアは1978年のアルマ・アタ宣言で提唱された保健活動の理念であり、開発目標そのものではない。 政府開発援助〈ODA〉は先進国が開発途上国に行う資金・技術協力であり、期間を定めた開発目標ではない。
「MDGs=2000〜2015・8目標」「SDGs=2016〜2030・17目標」と数字で覚えておくとよい。
アルマ・アタ宣言とは
1978年に旧ソ連のアルマ・アタで開かれた国際会議の宣言。「すべての人に健康を」を掲げ、住民が主体となる保健活動を打ち出した。
- 1
持続可能な開発目標〈Sustainable Development Goals:SDGs〉正解
SDGsは2015年に採択され2016〜2030年に達成を目指す17目標からなる世界共通の開発目標である。
- 2
ミレニアム開発目標〈Millennium Development Goals:MDGs〉不正解
MDGsはSDGsの前身で、2000年採択・2015年を達成期限とした目標である。
- 3
プライマリヘルスケア不正解
プライマリヘルスケアは1978年アルマ・アタ宣言の保健理念であり、期間を定めた開発目標ではない。
- 4
政府開発援助〈ODA〉不正解
ODAは先進国による途上国への資金・技術協力であり、開発目標そのものではない。
📚 国試でよく狙われるところ
SDGsとMDGsは、片方の数字をもう片方のものとして示す形で問われる。二つを並べ、採択年・達成期限・目標数の違いで見分けよう。 SDGsの目標3は「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」で、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ〈UHC〉の達成を含む。
- MDGs=2000年国連ミレニアム・サミットで採択、2015年を期限とする8目標。主に開発途上国が対象
- SDGs=2015年採択、2016〜2030年を期間とする17目標・169ターゲット。先進国を含む全世界が対象
- SDGsの基本理念は「誰一人取り残さない(leave no one behind)」
- プライマリヘルスケア=1978年アルマ・アタ宣言/ヘルスプロモーション=1986年オタワ憲章
- ODA=政府開発援助。二国間援助(技術協力・無償資金協力・有償資金協力)と国際機関への拠出がある
参考: 国際連合「持続可能な開発のための2030アジェンダ」
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について