第110回 看護師国家試験 午前 問31 解説
📝 問題
ソーシャルサポートのうち、情緒的サポートはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 情緒的サポートは傾聴すること。
ソーシャルサポートは一般に4種類に分類される。すなわち、共感・傾聴・励ましなど心理面を支える「情緒的サポート」、助言や情報を与える「情報的サポート」、金銭・物品・労力など具体的手段を提供する「道具的(手段的)サポート」、評価や承認を与える「評価的サポート」である。
傾聴は相手の感情に寄り添い、安心感や情緒の安定をもたらす関わりであり、情緒的サポートの代表例である。 他の選択肢はいずれも別のサポート類型に該当する。
国試では、この4分類のどれに当たるかを問う形が繰り返し出題されている。 「気持ちを支える=情緒的」「情報を渡す=情報的」「実際の手助け=道具的」と対応づけて覚えるとよい。
ソーシャルサポートとは
周りの人から受けるさまざまな支えのこと。医療者からの支援だけでなく、家族・友人・近所づきあいも含む。
傾聴とは
相手の話をさえぎらず、言葉と気持ちの両方を受け止めながら聴くこと。助言や評価を急がない姿勢をさす。
- 1
傾聴する。正解
傾聴は感情に寄り添い安心をもたらす関わりで、情緒的サポートの代表例である。
- 2
情報提供する。不正解
情報提供は助言・知識を与える情報的サポートに該当する。
- 3
外出に付き添う。不正解
外出への付き添いは労力を提供する道具的(手段的)サポートである。
- 4
経済的支援をする。不正解
経済的支援は金銭という具体的手段を提供する道具的サポートである。
📚 ここも一緒におさえておこう
分類名だけでなく、支えの担い手と効果もあわせて出される。誰が支えるか・何が変わるかで押さえよう。 ソーシャルサポートは、家族・友人・医療者・地域といったソーシャルネットワークを通じて提供される。サポートが十分にあるとストレスの緩衝効果が働き、健康が保たれやすい。
| 種類 | 内容 | 看護での例 |
|---|---|---|
| 情緒的サポート | 共感・傾聴・励まし・受容 | 話を聴く、そばに寄り添う |
| 情報的サポート | 助言・知識・情報の提供 | 社会資源の紹介、療養方法の指導 |
| 道具的(手段的)サポート | 金銭・物品・労力の提供 | 送迎、家事の手伝い、経済的援助 |
| 評価的サポート | 肯定的な評価・承認 | 努力を認めてフィードバックする |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について