第110回 看護師国家試験 午前 問12 解説
📝 問題
胃から分泌される消化管ホルモンはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 胃から分泌される消化管ホルモンはガストリンである。
ガストリンは胃幽門前庭部のG細胞から分泌される消化管ホルモンで、胃酸(塩酸)分泌を促進する。食物や胃壁の伸展などが刺激となって分泌される。
他の選択肢はいずれも十二指腸・小腸から分泌されるホルモンである。セクレチンは膵液(重炭酸イオン)の分泌を促し、胃酸分泌を抑制する。胃抑制ペプチド(GIP)は胃酸分泌を抑制しインスリン分泌を促進する。コレシストキニン(CCK)は膵酵素分泌と胆嚢収縮を促す。
「分泌部位=胃」を問う本問ではガストリンが正答となる。
消化管ホルモンとは
胃や腸の粘膜から血液中に出される物質。血流に乗って離れた臓器へ届き、消化液の分泌や消化管の動きを調節する。
- 1
ガストリン正解
ガストリンは胃のG細胞から分泌され胃酸分泌を促進する。
- 2
セクレチン不正解
セクレチンは十二指腸から分泌される。
- 3
胃抑制ペプチド不正解
胃抑制ペプチド(GIP)は十二指腸・小腸から分泌される。
- 4
コレシストキニン不正解
コレシストキニンは十二指腸から分泌される。
📚 国試でよく狙われるところ
消化管ホルモンは、名前・分泌部位・作用の3つを組み替えて問われる。表の横一列をひとまとまりで押さえ、作用から糖尿病治療につながる話まで見ておこう。 GIPとGLP-1はインスリン分泌を促すインクレチンで、糖尿病治療の標的にもなっている。
| ホルモン | 主な分泌部位 | 主な作用 |
|---|---|---|
| ガストリン | 胃幽門前庭部のG細胞 | 胃酸分泌促進・胃運動促進 |
| セクレチン | 十二指腸のS細胞 | 膵液(重炭酸イオン)分泌促進・胃酸分泌抑制 |
| コレシストキニン(CCK) | 十二指腸・空腸のI細胞 | 膵酵素分泌促進・胆嚢収縮 |
| 胃抑制ペプチド(GIP) | 十二指腸・空腸のK細胞 | 胃酸分泌抑制・インスリン分泌促進 |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について