第110回 看護師国家試験 午前 問105 解説

状況設定小児看護学✔ 監修済み

📝 問題

A 君(7歳、男児)は右側の上腕骨顆上骨折でギプス固定を受け、1泊入院した。退院時、A 君は「明日から学校に行けるかな」と看護師に質問した。看護師は、学校には行けることを伝えた後、学校生活における注意点を説明することにした。 A 君への説明で適切なのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ ギプスの破損を防ぐため、ギプスをぶつけないよう説明する。

退院後の学校生活では、ギプスの安全な取り扱いが重要である。ギプスをぶつけると破損や固定不良、内部の皮膚損傷につながるおそれがあるため、「ギプスをぶつけないようにしてね」と説明することが適切である。

他の選択肢は、いずれも逆の行動を促してしまう。露出した指は動かしてこそむくみや拘縮を防げる。 水がしみ込むとギプスが変形し、内側の皮膚も傷むため、濡らさない工夫が要る。 体育に出れば転倒や衝突で再受傷しやすく、患肢を使う運動は控える。

  • 1

    「右手の指は使わないでね」不正解

    露出した手指は循環・機能維持のため動かすとよく、「使わない」は誤り。

  • 2

    「ギプスは濡れても大丈夫だよ」不正解

    ギプスは濡れると変形・皮膚障害の原因となり、濡らさないよう指導する。

  • 3

    「ギプスをぶつけないようにしてね」正解

    ぶつけると破損・固定不良・皮膚損傷を招くため、ぶつけないよう指導する。

  • 4

    「体育の授業は休まなくてもいいよ」不正解

    体育は再受傷・ギプス破損のリスクがあり、患肢を使う運動は避ける。

📚 ここも一緒におさえておこう

ギプス固定中の生活指導は、禁止することとしてよいことの線引きで問われる。動かしてよい部分と守るべき部分を対にして覚えよう。 学童にとって学校は生活の中心であり、通学の継続が心理的な安定と発達を支える。制限は必要最小限にし、できることを具体的に伝える。

  • ギプス固定中は体育・水泳・器械運動を避け、記録や審判など見学時の役割を用意する
  • 露出した指の運動は循環の維持と拘縮の予防のために勧める
  • ギプスを濡らさない(入浴時はビニールで保護)。かゆくても中に物を入れない
  • 学校(担任・養護教諭)へ固定期間・禁止事項・緊急時の連絡先を情報提供する
  • 受診が必要なサイン=指の色が悪い・冷たい・しびれる・強い痛み、ギプスの破損やゆるみ、悪臭

出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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