第109回 看護師国家試験 午後 問53 解説
📝 問題
関節リウマチで長期にわたりメトトレキサートを服用している患者の副作用(有害事象)で適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ メトトレキサートの重大な副作用に間質性肺炎がある。
メトトレキサートは関節リウマチの第一選択薬(アンカードラッグ)である。 重大な副作用は間質性肺炎で、生命に関わるため乾性咳嗽・呼吸困難・発熱の出現に注意する。
便秘・不整脈・聴力障害は代表的な副作用ではない。消化器では便秘ではなく口内炎や悪心が多い。 葉酸の代謝を妨げる薬なので、葉酸製剤を併用して副作用を軽くすることがある。 長期に服用している間は、定期的な血液検査と胸部エックス線での確認が欠かせない。
アンカードラッグとは
治療の土台になる薬という意味。関節リウマチではメトトレキサートがこれにあたる。
- 1
便秘不正解
便秘はメトトレキサートの代表的な副作用ではない。
- 2
不整脈不正解
不整脈はメトトレキサートの主要な副作用ではない。
- 3
聴力障害不正解
聴力障害はメトトレキサートの副作用として一般的ではない。
- 4
間質性肺炎正解
間質性肺炎は重大な副作用で、乾性咳嗽や呼吸困難に注意する。
📚 ここも一緒におさえておこう
関節リウマチは朝のこわばりが1時間以上続き、手指のPIP関節・MCP関節や手関節が左右対称性に侵される。DIP関節は侵されにくい。 治療の中心は薬なので、メトトレキサートの飲み方と副作用をまとめて覚えよう。
- メトトレキサート(MTX)は関節リウマチのアンカードラッグ。週1〜2日だけ服用する薬で、連日服用すると重篤な副作用を起こす
- 副作用軽減のため、MTX服用の翌日などに葉酸を併用することが多い
- 重大な副作用…間質性肺炎、骨髄抑制、肝機能障害、口内炎、感染症
- 生物学的製剤の使用前には結核とB型肝炎のスクリーニングが必要
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について