第109回 看護師国家試験 午後 問40 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

第2〜第4腰髄の障害を確認する方法で適切なのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 膝蓋腱反射で第2〜第4腰髄の障害を確認できる。

膝蓋腱反射は膝蓋腱を叩打して大腿四頭筋の収縮による下腿伸展をみる深部腱反射で、反射弓は第2〜第4腰髄(L2〜L4)を経由する。 この領域の障害の確認に適している。

輻輳反射は近くを見る際の眼球運動で、動眼神経・中脳が関与する。 バレー徴候は上肢の軽度な運動麻痺(錐体路障害)をみる検査、トレンデレンブルグ徴候は中殿筋(上殿神経、L4〜S1)の筋力低下による骨盤傾斜をみる所見である。 いずれもL2〜L4の評価が主目的ではない。 腱反射と髄節の対応は頻出なので、反射の名前と髄節を対にして覚えておく。

錐体路とは

脳から脊髄へ、体を動かす命令を伝える神経の通り道。ここが障害されると麻痺が出て、深部腱反射は亢進する。

  • 1

    輻輳反射不正解

    輻輳反射は動眼神経・中脳を介する眼球運動で、腰髄の評価ではない。

  • 2

    膝蓋腱反射正解

    膝蓋腱反射の反射弓はL2〜L4を経由し、この髄節の障害確認に適する。

  • 3

    Barré(バレー)徴候不正解

    バレー徴候は上肢の錐体路障害を評価する検査である。

  • 4

    Trendelenburg(トレンデレンブルグ)徴候不正解

    トレンデレンブルグ徴候は中殿筋(上殿神経)の機能低下をみる所見である。

📚 ここも一緒におさえておこう

深部腱反射は反射弓が通る髄節を評価する。 亢進か減弱かで障害部位の高さを推定できる。

  • 腱反射の亢進は上位運動ニューロン(錐体路)障害、減弱・消失は下位運動ニューロンや末梢神経の障害を示す
  • Babinski(バビンスキー)反射(足底外側をこすると母趾が背屈)陽性は錐体路障害の徴候。乳児では生理的にみられる
主な深部腱反射と髄節
反射主な髄節
上腕二頭筋反射C5〜C6
腕橈骨筋反射C5〜C6
上腕三頭筋反射C6〜C8
膝蓋腱反射L2〜L4
アキレス腱反射S1〜S2

出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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