第109回 看護師国家試験 午後 問36 解説
📝 問題
母子保健統計の算出方法で出生数を分母としているのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 乳児死亡率は出生数を分母として算出する。
乳児死亡率は生後1年未満の死亡数を、その年の出生数で割って算出する(通常は出生千対で表す)。分母が出生数であることが本問の要点である。
一方、死産率と妊娠満22週以後の死産率は「出産数(出生数+死産数)」を分母とする。 周産期死亡率は妊娠満22週以後の死産に早期新生児死亡を加えた数を、「出生数+妊娠満22週以後の死産数」で割る。 分母が何かは母子保健統計で頻出のため、乳児死亡率=出生数分母、と押さえておく。
- 1
妊娠満22週以後の死産率不正解
妊娠満22週以後の死産率の分母は出産数(出生+死産)である。
- 2
周産期死亡率不正解
周産期死亡率の分母は出生数に妊娠満22週以後の死産数を加えた数である。
- 3
乳児死亡率正解
乳児死亡率は生後1年未満の死亡数を出生数で割って算出する。
- 4
死産率不正解
死産率の分母は出産数(出生数+死産数)である。
📚 混同しやすいので注意
母子保健統計は分子と分母をセットで覚える。死産が関わる指標は分母に死産数が入る、と整理するとよい。
- 死産は妊娠満12週以後の死児の出産をいい、自然死産と人工死産に分けられる
- 日本の乳児死亡率は世界でも最低水準で、出生千対2前後(2023年は1.8)で推移している
| 指標 | 分子 | 分母 |
|---|---|---|
| 乳児死亡率 | 生後1年未満の死亡数 | 出生数(千対) |
| 新生児死亡率 | 生後4週未満の死亡数 | 出生数(千対) |
| 早期新生児死亡率 | 生後1週未満の死亡数 | 出生数(千対) |
| 死産率 | 死産数(妊娠満12週以後) | 出産数=出生数+死産数(千対) |
| 周産期死亡率 | 妊娠満22週以後の死産数+早期新生児死亡数 | 出生数+妊娠満22週以後の死産数(千対) |
| 妊産婦死亡率 | 妊産婦死亡数 | 出産数(10万対) |
参考: 人口動態統計
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について