第109回 看護師国家試験 午後 問33 解説

📝 問題

成人の急性腎盂腎炎で正しいのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 急性腎盂腎炎の原因菌はグラム陰性桿菌(大腸菌など)が多い。

急性腎盂腎炎は腎盂・腎実質に生じる細菌感染症で、多くは膀胱からの上行性感染による。原因菌の大半はグラム陰性桿菌で、なかでも大腸菌(Escherichia coli)が最多である。

女性は尿道が短く外尿道口と肛門・腟が近接するため上行性感染を起こしやすく、男性より女性に多い。 片側性が多く、細菌培養には汚染の少ない中間尿を用いる。 症状は発熱・悪寒・腰背部痛・肋骨脊柱角(CVA)叩打痛が特徴である。

肋骨脊柱角(CVA)叩打痛とは

背中側の、いちばん下の肋骨と背骨がつくる角を軽くたたくと響く痛み。腎盂腎炎を疑う所見。

  • 1

    男性に多い。不正解

    尿道が短い女性に多く、男性に多いわけではない。

  • 2

    両腎性が多い。不正解

    上行性感染による片側性が多い。両腎性は多くない。

  • 3

    初尿を用いて細菌培養を行う。不正解

    初尿は外尿道口の常在菌が混入しやすく、培養には中間尿を用いる。

  • 4

    原因菌はGram(グラム)陰性桿菌が多い。正解

    大腸菌をはじめとするグラム陰性桿菌が原因菌の大半を占める。

📚 国試でよく狙われるところ

尿路感染症は多くが上行性感染で、原因菌は大腸菌が最多。発熱の有無が膀胱炎と腎盂腎炎の大きな分かれ目になる。

  • 尿培養は抗菌薬投与前に、外陰部を清拭してから中間尿を採取する
  • 予防として十分な水分摂取、排尿を我慢しない、排便後は前から後ろへ拭くことを指導する
急性膀胱炎と急性腎盂腎炎
項目急性膀胱炎急性腎盂腎炎
発熱ないか軽度38℃以上の高熱・悪寒
痛み排尿時痛・下腹部不快感腰背部痛、CVA叩打痛
血液検査ほぼ正常白血球増加・CRP上昇
主な原因菌大腸菌大腸菌などのグラム陰性桿菌

出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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