第109回 看護師国家試験 午後 問101 解説
📝 問題
次の文を読み100〜102の問いに答えよ。 A ちゃん(5歳、男児)は流行性耳下腺炎による髄膜炎の疑いで個室に入院した。妹の B ちゃん(3歳)はおたふくかぜワクチン未接種で罹患既往もない。検査の結果、A ちゃんはムンプス髄膜炎と診断された。父親から看護師に「先ほど主治医の先生から、面会や A の入院中の生活に制限があると聞きました。詳しく教えてください」と質問があった。 看護師の説明で適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ ムンプス(飛沫感染)のため、既感染・免疫のある親の面会は可能である。
流行性耳下腺炎(ムンプス)は飛沫感染でうつるので、飛沫予防策をとる。 親の多くはすでにかかっているかワクチンを受けていて免疫があるため、面会できる。
他の選択肢は感染を広げる側にまわる。 妹のBちゃんはワクチン未接種で罹患歴もなく感受性があるので、面会は避ける。 個室隔離の間は共用のプレイルームを使えず、遊びは病室の中で工夫する。 ガウンは接触感染への防護具で、飛沫感染のムンプスで要るのは病室を出るときのサージカルマスクである。
感受性とは
その病気にかかる可能性がある状態。かかったこともワクチンを受けたこともないと免疫がなく、病原体に触れれば発症する。
- 1
「親の面会は可能です」正解
免疫を有する成人の親は感染リスクが低く、飛沫予防策下で面会可能。適切。
- 2
「B ちゃんの面会は可能です」不正解
妹はワクチン未接種・既往なしで感受性が高く、面会は感染の危険があり避けるべき。
- 3
「A ちゃんはプレイルームで遊べます」不正解
飛沫感染のため隔離中で、共用のプレイルームでは遊べない。
- 4
「A ちゃんは病室内でガウンを着てもらいます」不正解
ムンプスは飛沫感染で、病室内でのガウン着用が必須の対策ではない。
📚 関連知識
| 経路 | 主な疾患 | 防護具・環境 |
|---|---|---|
| 空気(飛沫核)感染 | 結核、麻疹、水痘 | N95マスク、陰圧個室 |
| 飛沫感染 | 流行性耳下腺炎、風疹、インフルエンザ、百日咳、髄膜炎菌感染症 | サージカルマスク、個室または約1〜2mの距離の確保 |
| 接触感染 | 疥癬、MRSA、ノロウイルス、ロタウイルス | 手袋・ガウン、個室または集団隔離 |
流行性耳下腺炎(ムンプス)は飛沫感染。出席停止は「耳下腺等の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで」。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について