第109回 看護師国家試験 午前 問38 解説
📝 問題
熱型を図に示す。 熱型の種類と図の組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 稽留熱はBの図(高熱が持続し日内変動が小さい)に一致する。
熱型は、発熱の日内変動のパターンで分類する。 稽留熱は高熱が続き、1日の体温変動が1℃以内に収まる型で、細菌性肺炎や腸チフスなどでみられる。 本問ではこれが図Bにあたる。
間欠熱は変動が1℃以上あり、いったん平熱まで下がる型である。 弛張熱は変動が1℃以上あるが、平熱までは下がらない型である。 波状熱は有熱期と無熱期が数日〜数週の周期で交互に現れる型で、ブルセラ症などでみられる。
- 1
間欠熱 ── A不正解
間欠熱は日内変動が大きく平熱まで下がる型で、図Aとの組合せは正しくない。
- 2
稽留熱 ── B正解
稽留熱は高熱が持続し日内変動1℃以内の型で、図Bと一致する。
- 3
弛張熱 ── C不正解
弛張熱は変動1℃以上だが平熱まで下がらない型で、図Cとの組合せは誤りである。
- 4
波状熱 ── D不正解
波状熱は有熱期と無熱期を周期的に繰り返す型で、図Dとの組合せは誤りである。
📚 国試でよく狙われるところ
発熱は、熱型の見分け方と、上昇期・極期・下降期で変わる看護がまとめて問われる。時期とケアを対にして覚えよう。
- 上昇期は悪寒・戦慄を伴うため、掛け物を増やして保温する
- 極期は熱が高いまま続く時期で、放熱を促す
- 下降期は発汗が多いため、水分補給と清拭・寝衣交換を行う
- 解熱薬は体温調節中枢のセットポイントを下げる薬で、上昇期ではなく極期以降に用いる
| 熱型 | 特徴 | 代表的な疾患 |
|---|---|---|
| 稽留熱 | 高熱が持続し日内変動が1℃以内 | 細菌性肺炎・腸チフス・髄膜炎 |
| 弛張熱 | 日内変動が1℃以上だが平熱まで下がらない | 敗血症・化膿性疾患・ウイルス感染 |
| 間欠熱 | 日内変動が1℃以上で平熱まで下がる | マラリア・敗血症 |
| 波状熱 | 有熱期と無熱期を数日〜数週の周期で繰り返す | ブルセラ症・Hodgkinリンパ腫 |
「変動幅が1℃以上か」「平熱まで下がるか」の2点で見分けられる。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について