第109回 看護師国家試験 午前 問30 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

廃棄する物とその区分との組合せで正しいのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 血液の付着したメスの刃は感染性産業廃棄物に区分される。

医療廃棄物のうち、血液等が付着した鋭利なもの(メスの刃、注射針など)は感染性産業廃棄物に区分される。 メスの刃は金属くずとして産業廃棄物にあたり、そこに血液が付着して感染性が加わるためこの区分になる。 廃棄するときは専用の耐貫通性容器に入れる。

滅菌パックの袋は感染性がなく、紙なら事業系一般廃棄物、プラスチックなら産業廃棄物となるため、「産業廃棄物」と一つには決まらない。 エックス線フィルムは産業廃棄物で、一般廃棄物ではない。 pH12.5以上の強アルカリ廃液は特別管理産業廃棄物で、感染性一般廃棄物ではない。

特別管理産業廃棄物とは

爆発性・毒性・感染性があるなど、人の健康や生活環境に被害を生じるおそれがある産業廃棄物。通常のものより厳しい基準で保管・処理する。

  • 1

    滅菌パックの袋 ── 産業廃棄物不正解

    滅菌パックの袋の区分として単純に産業廃棄物とするのは不適切。

  • 2

    エックス線フィルム ── 一般廃棄物不正解

    エックス線フィルムは産業廃棄物であり一般廃棄物ではない。

  • 3

    血液の付着したメスの刃 ── 感染性産業廃棄物正解

    血液付着のメスの刃は感染性産業廃棄物に区分される。

  • 4

    pH 12.5以上のアルカリ性の廃液 ── 感染性一般廃棄物不正解

    pH12.5以上の強アルカリ廃液は特別管理産業廃棄物である。

📚 ここも一緒におさえておこう

医療廃棄物は、どの区分に入るかと、どの容器に捨てるかがまとめて問われる。区分と容器の色を結びつけて覚えよう。

  • 感染性廃棄物は事業活動に伴って生じるため、種類に応じて感染性産業廃棄物または感染性一般廃棄物に区分される
  • pH12.5以上の強アルカリ・pH2.0以下の強酸・廃水銀などは特別管理産業廃棄物として厳格に扱う
バイオハザードマークの色と対象
色対象容器
赤血液・血清・体液など液状または泥状のもの密閉できる容器
橙(オレンジ)血液等が付着したガーゼ・チューブ・手袋など固形状のもの丈夫なプラスチック袋など
黄注射針・メスの刃・アンプルなど鋭利なもの耐貫通性のある容器

感染性廃棄物は排出した医療機関の責任で処理し、運搬・処分はマニフェスト(産業廃棄物管理票)で管理する。注射針はリキャップせずそのまま黄色の容器へ廃棄する。

参考: 廃棄物の処理及び清掃に関する法律

出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

この問題をアプリで演習しませんか?

この1問を演習する(無料)第109回の問題一覧を見る