第109回 看護師国家試験 午前 問28 解説
📝 問題
脳梗塞を最も早期に検出できる画像検査はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 脳梗塞を最も早期に検出できるのは磁気共鳴画像(MRI)である。
脳梗塞の超急性期には、MRIの拡散強調画像(DWI)が発症後数分〜数時間という早期から虚血巣を高信号として描出できる。 最も早期に検出できるのはMRIである。
CTは急性期の脳出血の除外には有用だが、梗塞巣が低吸収域として明瞭化するには通常数時間〜1日を要し、早期検出には劣る。 MRAは血管の描出、シンチグラフィは血流の評価が主で、超急性期の梗塞を早期に見つける検査ではない。
拡散強調画像とは
水分子の動きをとらえるMRIの撮影法。発症してまもない脳梗塞を白く(高信号に)映し出せる。
- 1
シンチグラフィ不正解
シンチグラフィは血流評価が主で、超急性期梗塞の早期検出には不向き。
- 2
磁気共鳴画像(MRI)正解
MRIの拡散強調画像は発症早期から梗塞巣を描出できる。
- 3
磁気共鳴血管画像(MRA)不正解
MRAは血管の描出が主で、梗塞巣の早期検出には劣る。
- 4
コンピュータ断層撮影(CT)不正解
CTで梗塞巣が明瞭化するには数時間以上を要する。
📚 国試でよく狙われるところ
脳梗塞は、どの検査で何が分かるかと、発症からの時間制限をまとめて問われる。時間の数字は治療とつなげて覚えよう。
- 超急性期の脳梗塞はCTでは写りにくい。急性期のCTはまず脳出血の除外のために撮影する
- rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法の適応は発症4.5時間以内
- 血栓回収療法は主幹動脈閉塞に対し、原則発症6時間以内(画像上の条件を満たせばそれ以降も検討される)
- MRAは造影剤を使わずに血管を描出でき、動脈瘤や狭窄の評価に用いる
- MRIは放射線被曝がないが、体内金属・ペースメーカーは事前確認が必須
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について