第109回 看護師国家試験 午前 問24 解説
📝 問題
細菌感染による急性炎症で最初に反応する白血球はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 急性炎症で最初に反応する白血球は好中球である。
細菌感染による急性炎症では、まず好中球が炎症の起きている場所に集まり、細菌を貪食して最初の防御を担う。 好中球は白血球のなかで最も数が多く、急性炎症の主役である。
単球(組織ではマクロファージ)は、好中球よりやや遅れて集まる。 好酸球は寄生虫感染やアレルギー、好塩基球はアレルギー反応、リンパ球は獲得免疫に関わり、いずれも急性の細菌感染の初動ではない。
貪食とは
白血球が細菌などを細胞の中に取り込み、分解して処理すること。
- 1
単球不正解
単球は好中球より遅れて動員される。最初ではない。
- 2
好酸球不正解
好酸球は寄生虫感染・アレルギーで増加し、初動ではない。
- 3
好中球正解
好中球が最初に浸潤し細菌を貪食する急性炎症の主役。
- 4
好塩基球不正解
好塩基球はアレルギー反応に関与し、初期反応ではない。
- 5
リンパ球不正解
リンパ球は獲得免疫を担い、急性細菌感染の初動ではない。
📚 ここも一緒におさえておこう
急性炎症は、体に起こる変化と、どの白血球が働くかの両方が問われる。 徴候と白血球の役割をセットで覚えよう。
- 炎症の5徴候は発赤・腫脹・発熱・疼痛・機能障害
- 急性炎症ではCRPや白血球数が上昇し、赤沈も亢進する
| 種類 | 割合の目安 | 主な働き |
|---|---|---|
| 好中球 | 約60〜70% | 細菌の貪食(急性炎症の主役) |
| リンパ球 | 約20〜40% | 獲得免疫(T細胞・B細胞・NK細胞) |
| 単球(マクロファージ) | 約3〜8% | 貪食と抗原提示。好中球より遅れて動員される |
| 好酸球 | 約2〜4% | 寄生虫感染・アレルギー |
| 好塩基球 | 約0〜2% | ヒスタミン放出(即時型アレルギー) |
白血球数の基準はおよそ3,500〜9,000/μL。好中球が500/μL未満になると易感染状態となり、感染予防が最優先となる。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について