第108回 看護師国家試験 午後 問77 解説
📝 問題
臓器と産生されるホルモンの組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 臓器とホルモンの正しい組合せは、膵臓とグルカゴンである。
膵臓のランゲルハンス島α細胞はグルカゴンを分泌し、血糖を上昇させる。 同じランゲルハンス島のβ細胞はインスリンを分泌して血糖を下げるので、膵臓は血糖の調節を担う内分泌器官でもある。 「膵臓――グルカゴン」が正しい組合せになる。
他の4つは、産生部位が入れ替えてある。 プロラクチンは下垂体前葉、アルドステロンは副腎皮質、インクレチンは消化管、テストステロンは精巣から分泌される。
インクレチンとは
食事をとると消化管から出て、インスリンの分泌を促すホルモンをまとめた呼び名。
- 1
膵臓 ── グルカゴン正解
グルカゴンは膵臓のランゲルハンス島α細胞から分泌され、肝臓のグリコーゲンを分解して血糖を上げる。
- 2
副腎 ── プロラクチン不正解
プロラクチンは下垂体前葉から分泌されるホルモンで、副腎の産生物ではない。
- 3
腎臓 ── アルドステロン不正解
アルドステロンは副腎皮質から分泌されるホルモンで、腎臓の産生物ではない。
- 4
脳下垂体 ── インクレチン不正解
インクレチン(GLP-1等)は主に消化管から分泌されるホルモンで、脳下垂体の産生物ではない。
- 5
視床下部 ── テストステロン不正解
テストステロンは主に精巣から分泌される男性ホルモンで、視床下部の産生物ではない。
📚 国試でよく狙われるところ
ホルモンは、産生部位を入れ替えた誤りの組合せで問われる。 産生部位と主な作用をセットにして覚えよう。
- 腎臓が産生するのはレニン・エリスロポエチン・活性型ビタミンDである
| 産生部位 | 主なホルモン |
|---|---|
| 下垂体前葉 | 成長ホルモン、プロラクチン、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン |
| 下垂体後葉 | 抗利尿ホルモン〈ADH〉、オキシトシン |
| 甲状腺 | サイロキシン〈T4〉、トリヨードサイロニン〈T3〉、カルシトニン |
| 副腎皮質 | コルチゾール、アルドステロン、副腎アンドロゲン |
| 副腎髄質 | アドレナリン、ノルアドレナリン |
| 膵ランゲルハンス島 | インスリン(β細胞)、グルカゴン(α細胞)、ソマトスタチン(δ細胞) |
参考: 医学書院「系統看護学講座 人体の構造と機能」/標準生理学
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について