第108回 看護師国家試験 午後 問55 解説
📝 問題
離乳の開始で正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 離乳の開始で正しいのは「哺乳反射の減弱が開始時の目安のひとつである」である。
離乳の開始は生後5〜6か月ごろ。次の4つがそろったら始める。 ・首のすわりがしっかりしている ・支えると座れる ・食べ物に興味を示す ・哺乳反射(口に入ったものを反射的に押し出す舌挺出反射など)が減弱している
哺乳反射が残っているとスプーンを押し出してしまう。その減弱が、開始を判断する重要なサインになる。
他の選択肢は誤り。 離乳食は1日2回ではなく、1日1回から始める。 フォローアップミルクは母乳や育児用ミルクの代わりではないので、離乳開始時に切り替える必要はない。使うとしても生後9か月以降に補助的に用いる。 開始時の離乳食はなめらかにすりつぶした状態(ドロドロ)から始める。「歯ぐきでつぶせる硬さ」は生後9〜11か月ごろの段階である。
フォローアップミルクとは
生後9か月以降に、鉄など不足しやすい栄養を補うために使う粉ミルク。母乳や育児用ミルクの代わりにはならない。
- 1
離乳食は1日2回から開始する。不正解
離乳食は1日1回から開始するのが原則で、2回からではない。
- 2
人工乳はフォローアップミルクにする。不正解
離乳開始時に人工乳をフォローアップミルクに切り替える必要はない。
- 3
哺乳反射の減弱が開始時の目安のひとつである。正解
哺乳反射の減弱はスプーン摂取が可能になるサインで、離乳開始の目安のひとつである。
- 4
離乳食は歯ぐきでつぶせる硬さのものから始める。不正解
開始時はなめらかにすりつぶした状態から始め、歯ぐきでつぶせる硬さは生後9か月以降である。
📚 関連知識
| 時期 | 回数 | 調理形態 |
|---|---|---|
| 生後5〜6か月ごろ | 1日1回 | なめらかにすりつぶした状態 |
| 生後7〜8か月ごろ | 1日2回 | 舌でつぶせる固さ |
| 生後9〜11か月ごろ | 1日3回 | 歯ぐきでつぶせる固さ |
| 生後12〜18か月ごろ | 1日3回+補食 | 歯ぐきでかめる固さ |
離乳の完了は生後12〜18か月ごろ。1歳未満には乳児ボツリヌス症のおそれがあるため蜂蜜を与えない。
参考: 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」/系統看護学講座 小児看護学
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について