第108回 看護師国家試験 午後 問33 解説
📝 問題
風疹の疑いがある入院患者の隔離予防策で適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 風疹の疑いがある入院患者には、標準予防策に加えて飛沫感染予防策を行う。
風疹は風疹ウイルスによる感染症で、主な感染経路は飛沫感染(および接触)である。 隔離予防策は、標準予防策(スタンダードプリコーション)に加えて飛沫感染予防策を実施する。 患者にはサージカルマスクを着けてもらい、個室管理またはコホーティングとする。接する医療者もサージカルマスクを着ける。
他の3つでは足りないか、逆に過剰である。標準予防策だけでは飛沫による感染を防げない。接触感染予防策が主体になるのはノロウイルスやMRSAなど、空気感染予防策が必要なのは麻疹・水痘・結核である。 風疹は「三日はしか」ともよばれ麻疹と紛らわしいが、麻疹は空気感染、風疹は飛沫感染と区別する。 妊娠初期の感染は先天性風疹症候群の原因となるため、妊婦との接触を避ける。
コホーティングとは
同じ病原体に感染した患者どうしを、同じ部屋にまとめて収容すること。個室が足りないときに行う。
- 1
標準予防策不正解
標準予防策のみでは飛沫による感染を防げず、風疹には不十分である。
- 2
標準予防策と接触感染予防策不正解
接触感染予防策が主体となるのはノロウイルスやMRSAなどで、風疹の主経路は飛沫である。
- 3
標準予防策と飛沫感染予防策正解
風疹は飛沫感染するため、標準予防策に飛沫感染予防策を加えるのが適切である。
- 4
標準予防策と空気感染予防策不正解
空気感染予防策が必要なのは麻疹・水痘・結核であり、風疹には過剰である。
📚 関連知識
| 経路 | 主な疾患 | 防護具・病室 |
|---|---|---|
| 接触感染 | ノロウイルス、クロストリディオイデス・ディフィシル、MRSA、疥癬、流行性角結膜炎 | 手袋・ガウン、個室が望ましい。芽胞やノロには流水と石けんによる手洗い |
| 飛沫感染 | 風疹、インフルエンザ、流行性耳下腺炎、百日咳、髄膜炎菌感染症、マイコプラズマ | サージカルマスク、個室またはコホーティング(おおむね1〜2mの距離) |
| 空気感染 | 麻疹、水痘、結核 | N95マスク(着用時はフィットテスト)、陰圧個室 |
標準予防策はすべての患者に対して常に行い、その上に経路別予防策を追加する。
参考: CDC 隔離予防策ガイドライン/系統看護学講座 基礎看護学 感染管理
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について