第108回 看護師国家試験 午後 問3 解説
📝 問題
労働安全衛生法に規定されているのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 労働安全衛生法は労働者に対する健康診断の実施を規定している。
労働安全衛生法は、職場での労働者の安全と健康を守り、快適な職場環境をつくることを目的とする法律である。 事業者に対して、雇入時健診・定期健診などの一般健康診断と、有害な業務に就く人への特殊健康診断の実施を義務づけている。 安全衛生管理体制の整備、作業環境測定、危険を防ぐ措置も同法が定める。
他の3つは別の法律の規定である。失業手当は雇用保険法、労働条件の明示は労働基準法、雇用における男女の均等な機会は男女雇用機会均等法が定める。 「健康診断・安全衛生=労働安全衛生法」を軸に、他の法律との切り分けを覚える。
特殊健康診断とは
有機溶剤・粉じん・鉛・放射線など、健康を害するおそれのある業務に就く人に、その業務ごとに決められた項目で行う健康診断。全員が受ける一般健康診断とは別に実施する。
- 1
失業手当の給付不正解
失業手当の給付は雇用保険法の規定であり、労働安全衛生法ではない。
- 2
労働者に対する健康診断の実施正解
労働者への健康診断の実施は、労働安全衛生法が事業者に義務づけている。
- 3
労働者に対する労働条件の明示不正解
労働条件の明示は労働基準法の規定である。
- 4
雇用の分野における男女の均等な機会と待遇の確保不正解
雇用における男女の均等な機会と待遇の確保は男女雇用機会均等法の規定である。
📚 混同しやすいので注意
労働に関する法律は、どの法律に何が書いてあるかを入れ替えて問われる。法律名と中身を対にして覚えよう。
| 法律 | 主な内容 |
|---|---|
| 労働基準法 | 労働条件の最低基準(賃金・労働時間・休憩・年次有給休暇・産前産後休業) |
| 労働安全衛生法 | 安全衛生管理体制、健康診断、作業環境測定、危険防止措置 |
| 労働者災害補償保険法 | 業務災害・通勤災害に対する補償 |
| 雇用保険法 | 失業等給付(失業手当)、育児休業給付 |
| 男女雇用機会均等法 | 雇用における性別による差別の禁止、母性健康管理 |
| 育児・介護休業法 | 育児休業・介護休業の権利 |
参考: 労働安全衛生法
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について