第108回 看護師国家試験 午前 問86 解説
📝 問題
心電図検査における肢誘導はどれか。2つ選べ。
✅ 正解
1・5
💡 解説
✅ 心電図の肢誘導にあたるのは、ⅠとaVRである。
標準12誘導心電図は、肢誘導6つと胸部誘導6つでできている。 肢誘導は手足に電極を付けて記録するもので、双極肢誘導のⅠ・Ⅱ・Ⅲと単極肢誘導のaVR・aVL・aVFの6つ。 胸部誘導は胸に電極を付けるV1〜V6の6つである。 ⅠとaVRは、どちらもこの肢誘導に含まれる。
他の3つは、いずれも胸に電極を付ける誘導である。 V1・V2は胸部誘導、V3Rは胸の右側に電極を追加する右側胸部誘導で、どれも手足には付けない。
見分け方は名前の形で決まる。 ローマ数字とaVで始まるものが肢誘導、Vで始まるものが胸部誘導である。
- 1
Ⅰ正解
Ⅰは右手と左手の間の電位差を記録する双極肢誘導で、肢誘導にあたる。
- 2
V1不正解
V1は胸部誘導であり、肢誘導ではない。
- 3
V2不正解
V2は胸部誘導であり、肢誘導ではない。
- 4
V3R不正解
V3Rは胸の右側に電極を貼る右側胸部誘導であり、肢誘導ではない。
- 5
aVR正解
aVRは右手の電極を主体に記録する単極肢誘導で、肢誘導にあたる。
📚 国試でよく狙われるところ
心電図は、誘導の名前・電極を貼る場所・何を見るための誘導かを入れ替えて問われる。 名前と位置と目的を1組にして覚えよう。
- 四肢に付ける電極の色は右手が赤、左手が黄、左足が緑、右足が黒
- Ⅱ誘導は心臓の電気軸に近くP波が見やすいため、モニター心電図で多く用いられる
- V3R・V4Rは右側胸部誘導で、右室梗塞を疑うときに追加する
| 誘導 | 電極を貼る位置 |
|---|---|
| V1 | 第4肋間胸骨右縁 |
| V2 | 第4肋間胸骨左縁 |
| V3 | V2とV4を結ぶ線の中点 |
| V4 | 第5肋間と左鎖骨中線の交点 |
| V5 | V4と同じ高さの左前腋窩線上 |
| V6 | V4と同じ高さの左中腋窩線上 |
参考: 心電図・生体機能検査に関する標準的看護学教科書
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について