第108回 看護師国家試験 午前 問41 解説
📝 問題
右中葉領域で粗い断続性副雑音(水泡音)が聴取された場合の体位ドレナージの体位を図に示す。 適切なのはどれか。
※ 選択肢は準備中です(別紙資料の問題)。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 右中葉にたまった分泌物の体位ドレナージでは、右側が上になるように体を左へ傾け、頭をやや低くした体位をとるのが適切である。
体位ドレナージは、重力を使って分泌物を中枢の気道へ運び出す手技で、原則は痰のある区域を上にすることである。 右中葉は前胸部のやや下方にあるため、仰臥位から体を左へ傾けて右側を上にし、頭をやや低くした体位をとる。
図の体位のうち、右中葉が高い位置にくる姿勢を示すものが正答となる。
- 1
不正解
右中葉が高位にならない体位であり、重力による排痰が得られない。
- 2
正解
右中葉を上方に位置させ、重力で分泌物を排出できる体位である。
- 3
不正解
右中葉が高位にならない体位で、この設問には適さない。
- 4
不正解
右中葉が高位とならない体位であり、目的の区域の排痰に適さない。
📚 国試でよく狙われるところ
体位ドレナージは、区域と体位の組合せを入れ替えて問われる。肺のどこにあるかを思い浮かべ、そこが上にくる姿勢を選ぼう。
- 1体位あたり5〜15分を目安に行い、食直後は避ける。
- 実施中は呼吸状態・SpO2・顔色・表情を観察し、苦痛があれば中止する。
- 頭蓋内圧亢進・循環動態が不安定・食道静脈瘤などでは頭低位を避ける。
- 排痰ケアは、加湿・体位ドレナージ・スクイージング・咳嗽や吸引を組み合わせて行う。
| 病変部位 | とる体位 |
|---|---|
| 上葉(肺尖区) | 坐位・半坐位 |
| 上葉(前部) | 仰臥位 |
| 上葉(後部) | 前傾坐位・腹臥位 |
| 右中葉・左舌区 | 患側を上にして体をやや傾けた軽い頭低位 |
| 下葉(背側区) | 腹臥位で頭低位 |
| 下葉(外側底区) | 患側を上にした側臥位で頭低位 |
参考: 系統看護学講座 呼吸ケア(体位ドレナージ)/肺区域と体位ドレナージの対応
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について