第108回 看護師国家試験 午前 問22 解説
📝 問題
成人の採血検査で最も用いられるのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 成人の採血検査で最も用いられるのは肘正中皮静脈である。
成人の採血で第一選択になるのは、肘窩を走る肘正中皮静脈である。太くて皮膚の上から触れやすく、動きにくいので穿刺しやすい。
外頸静脈と大腿静脈は、ふだんの採血には使わず、ほかに血管が確保できないときに限って用いる。大伏在静脈は下肢の静脈で、通常の採血部位にはならない。
肘窩とは
ひじの内側にあるくぼみ。ここを横切るように太い静脈が走るため、採血の第一選択になる。
- 1
外頸静脈不正解
外頸静脈は首の表面を走る静脈で、ほかに血管がとれないときに使う部位である。
- 2
大腿静脈不正解
大腿静脈は緊急時などの特殊な状況で用いられ、一般的な採血部位ではない。
- 3
大伏在静脈不正解
大伏在静脈は下肢の静脈で、通常の採血部位としては用いられない。
- 4
肘正中皮静脈正解
肘正中皮静脈は太く穿刺しやすいため、成人の採血で最も多く用いられる。
📚 ここも一緒におさえておこう
肘窩には橈側皮静脈・尺側皮静脈・肘正中皮静脈が走り、尺側(内側)には上腕動脈と正中神経が近い。中央から橈側寄りを選ぶほうが安全である。 採血の手技は、駆血の時間・刺入角度・圧迫時間といった数値がそのまま問われる。
- 駆血帯は穿刺部位の7〜10cm中枢側に巻き、駆血時間は2分以内とする。
- 刺入角度は15〜20度とし、針の刃面(ベベル)を上に向ける。
- 抜針後は5分程度圧迫止血し、もまない。
- 電撃痛やしびれの訴えがあれば神経損傷を疑い、直ちに抜針する。
- 手袋を着用し、リキャップは禁止する。
参考: 標準的な基礎看護学教科書(静脈採血)
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について