第107回 看護師国家試験 午後 問59 解説
📝 問題
精神保健活動における二次予防に該当するのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 学校を長期間欠席している児童への家庭訪問は、精神保健活動の二次予防にあたる。
予防は3段階に分けられる。 ・一次予防=健康な人の発症予防・健康増進(健康教育など) ・二次予防=疾病の早期発見・早期治療(スクリーニング、早期対応) ・三次予防=治療後の再発防止・リハビリテーション・社会復帰
学校を長期間欠席している児童への家庭訪問は、問題を早く見つけて早く手を打つ活動なので、二次予防にあたる。
他の3つは段階が違う。地域の子育てサークルへの支援と企業内のメンタルヘルス講座は、発症前の健康増進・啓発なので一次予防である。 休職中のうつ病患者への復職支援は、発症したあとの社会復帰・再発防止なので三次予防である。 「早期発見・早期対応=二次予防」という軸で判別しよう。
- 1
地域の子育てサークルへの支援不正解
地域の子育てサークルへの支援は発症前の健康増進・啓発であり、一次予防に該当する。
- 2
休職中のうつ病患者への復職支援不正解
休職中のうつ病患者への復職支援は、発症後の社会復帰・再発防止であり三次予防に該当する。
- 3
企業内でのメンタルヘルス講座の開催不正解
企業内でのメンタルヘルス講座の開催は発症予防・啓発であり、一次予防に該当する。
- 4
学校を長期間欠席している児童への家庭訪問正解
長期欠席児童への家庭訪問は問題の早期発見・早期対応であり、二次予防に該当する。
📚 混同しやすいので注意
予防の3段階は、具体例をどこに分類するかで問われる。精神保健では「早期発見・早期対応=二次予防」を軸に、制度や機関がどの段階を担うかまで見ておこう。
- ストレスチェック制度(労働安全衛生法)は労働者50人以上の事業場で年1回実施が義務づけられ、一次予防が目的
- 精神保健福祉法に基づく精神保健福祉センターは都道府県・指定都市に設置され、保健所とともに地域精神保健活動を担う
| 段階 | 目的 | 一般的な例 | 精神保健の例 |
|---|---|---|---|
| 一次予防 | 健康増進・発症予防 | 健康教育、予防接種、環境整備 | メンタルヘルス講座、ストレスチェック、子育てサークルへの支援 |
| 二次予防 | 早期発見・早期治療 | 健康診断、がん検診 | 長期欠席児への家庭訪問、うつのスクリーニング、自殺の危機介入 |
| 三次予防 | 再発防止・リハビリテーション・社会復帰 | 機能訓練、再発予防の指導 | 復職支援(リワーク)、デイケア、就労移行支援、訪問看護 |
参考: 精神看護学 標準テキスト/厚生労働省 精神保健福祉関連資料
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について