第107回 看護師国家試験 午前 問90 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

3L/分で酸素療法中の入院患者が、500L酸素ボンベ(14.7MPaで充塡)を用いて移動した。現在の酸素ボンベの圧力計は5MPaを示している。酸素ボンベの残りの使用可能時間を求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。

※ 数値を答える計算問題です(正解は下に掲載)。

✅ 正解

57

💡 解説

✅ 酸素ボンベの残りの使用可能時間は約57分である。

残量の計算では、まず現在のボンベに残っている酸素量を求める。満充塡時は14.7MPaで500Lの酸素が入っているので、圧力に比例して酸素量が減ると考える。

残量(L)= 500 × ( 5 ÷ 14.7 ) = 500 × 0.3401… = 170.06… L 次に、これを流量3L/分で割って使用可能時間を求める。 使用可能時間(分)= 170.06… ÷ 3 = 56.68… 分 小数点以下第1位を四捨五入して、残りの使用可能時間は約57分である。

安全管理上は残圧に余裕をもって交換するが、計算上の答えは57分となる。

📚 これとセットで理解しよう

酸素ボンベは、残量の計算と取り扱いの決まりがセットで問われる。式は2つだけなので、数字を入れ替えて解けるようにしよう。 残量(L)=ボンベ容量(L)×(現在の圧力 ÷ 充塡時の圧力) 使用可能時間(分)=残量(L)÷ 酸素流量(L/分)

  • 日本の医療用酸素ボンベの充塡圧は14.7MPa(約150kgf/cm²)で、容量は500L・1,500Lなどがある
  • 医療用酸素ボンベの色は黒(高圧ガス保安法によるガス種別の塗色)
  • 実際の運用では圧力がゼロになる前に交換できるよう、計算値より早めの交換を計画する
  • ボンベは転倒防止のため固定し、火気・直射日光・高温を避けて保管する

参考: 医学書院「系統看護学講座 基礎看護技術」

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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