第107回 看護師国家試験 午前 問78 解説

一般小児看護学✔ 監修済み

📝 問題

Aちゃん(8歳、女児)は、白血病の終末期で入院しているが、病状は安定している。両親と姉のBちゃん(10歳)の4人家族である。Aちゃんの家族へ看護師が伝える内容として適切なのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 終末期にあるAちゃんが食べたい物を食べてよいと家族へ伝えるのが適切である。

終末期の小児看護では、残された時間の生活の質(QOL)を高め、本人と家族の希望を尊重することが基本となる。 病状が安定している時期であれば、Aちゃんが食べたい物を食べられるよう支援することは、本人の満足や家族と過ごす時間の充実につながる。

他の選択肢は、いずれも一律の制限や決めつけになっている。 外出も姉Bちゃんの面会も、可能な範囲で実現する方向で考える。 家族の意思だけでなく子ども本人の意思も尊重し、病状の説明は年齢や発達に応じて家族と相談して決める。

  • 1

    「Aちゃんは外出できません」不正解

    病状が安定していれば外出を一律に禁止する必要はなく、可能な範囲で希望を尊重すべきである。

  • 2

    「Bちゃんは面会できません」不正解

    姉Bちゃんの面会を一律に禁止するのは不適切で、きょうだいの面会・関わりはむしろ大切にすべきである。

  • 3

    「Aちゃんが食べたい物を食べて良いです」正解

    終末期の生活の質を大切にし、本人の希望を尊重して食べたい物を食べられるよう支援することは適切である。

  • 4

    「Aちゃんよりもご家族の意思を優先します」不正解

    家族の意思を一律に優先するのではなく、子ども本人の意思も尊重することが求められる。

  • 5

    「Aちゃんに終末期であることは伝えないでください」不正解

    終末期であることを一律に伝えないと決めるのは不適切で、発達段階に応じ家族と相談して対応する。

📚 ここも一緒におさえておこう

小児の終末期は、本人へのかかわり・きょうだいへの配慮・家族全体のケアがまとめて問われる。誰を支えるのかを人ごとに分けて覚えよう。 子どもへの説明は、発達段階に応じて分かる言葉で正直に伝えるプレパレーションの考え方が基本である。 事実を隠すことは、かえって不安や孤立を招きやすい。

  • きょうだい(シブリング)は「自分のせいではないか」という罪悪感や、親の関心を得られない疎外感を抱きやすく、面会や説明の機会を保障する
  • 終末期でも遊びは子どもにとって重要な意味をもち、可能な範囲で日常性を保つ
  • 小児のグリーフケアは死別後も続き、両親ときょうだいを含む家族全体が対象となる
  • 苦痛の緩和と本人・家族の希望の尊重が優先され、画一的な制限(外出禁止・面会禁止)は避ける

参考: 医学書院「系統看護学講座 小児看護学」

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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