第106回 看護師国家試験 午後 問74 解説
📝 問題
眼球内での光の通路に関与するのはどれか。2つ選べ。
✅ 正解
4・5
💡 解説
✅ 眼球内で光が通るのは硝子体と水晶体である。
眼に入った光は、角膜→前房の房水→瞳孔→水晶体→硝子体の順に進み、いちばん奥の網膜に像を結ぶ。この通り道にある組織は、どれも透明である。
水晶体は厚みを変えて光を曲げるレンズにあたる。 硝子体は眼球の内側を満たすゼリー状の組織で、眼の形を保ちながら光を網膜まで通す。
残る3つは通り道の外側にある。強膜は眼球を包む白い壁、脈絡膜はその内側で余分な光を吸収して網膜に栄養を送る膜、毛様体は水晶体の厚みを変える筋と房水をつくる組織である。
- 1
強膜不正解
強膜は眼球のいちばん外側をおおう白くて丈夫な膜で、白目にあたる。光は通さず、眼の形を保つ。
- 2
脈絡膜不正解
脈絡膜は強膜の内側にあり、血管と色素に富む。網膜に栄養を送り、余分な光を吸収して像がぼやけるのを防ぐ。
- 3
毛様体不正解
毛様体は水晶体をつり下げ、その厚みを変えてピントを合わせる。房水をつくる場所でもあり、光の通り道からは外れている。
- 4
硝子体正解
硝子体は眼球の内側を満たす透明なゼリー状の組織で、水晶体を通った光を網膜まで届ける。
- 5
水晶体正解
水晶体は光を曲げる透明なレンズで、厚みを変えてピントを合わせる。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
眼はカメラにたとえると位置関係が頭に入る。部品と役割を対にして覚えよう。
- 角膜と水晶体=レンズ。角膜が光を曲げる力の大半を担い、水晶体が厚みを変えて微調整する
- 虹彩=絞り。瞳孔の大きさを変えて、入ってくる光の量を調節する
- 網膜=フィルム。光を電気の信号に変えて視神経へ送る
- 脈絡膜=暗幕。余分な光を吸収して、像がぼやけるのを防ぐ
参考: 解剖生理学の標準的な教科書(感覚器・視覚)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について