第106回 看護師国家試験 午後 問18 解説
📝 問題
ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉で「刺激しても覚醒せず痛み刺激に対して払いのけるような動作をする」と定義されるのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 刺激しても覚醒せず、痛み刺激を払いのける動作をする状態はⅢ-100にあたる。
ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉は、覚醒しているかどうかで3つの桁に分ける。 ・Ⅰ桁=刺激しなくても覚醒している ・Ⅱ桁=刺激すると覚醒する ・Ⅲ桁=刺激しても覚醒しない
設問の状態は刺激しても覚醒しないのでⅢ桁にあたる。 Ⅲ桁の中は痛み刺激への反応で3段階に分かれ、払いのける動作ができるのは最も反応が良い100である。
他の3つは桁か点数が違う。Ⅰ-3は刺激しなくても目が覚めているⅠ桁、Ⅱ-20は刺激すると目が覚めるⅡ桁で、いずれも覚醒する段階にある。Ⅲ-300は痛み刺激にも反応しない最も重い段階である。
- 1
Ⅰ-3不正解
Ⅰ-3は自分の名前や生年月日が言えない状態で、刺激しなくても目は覚めている。
- 2
Ⅱ-20不正解
Ⅱ-20は大きな声で呼びかけたり体を揺さぶったりすると開眼する状態である。
- 3
Ⅲ-100正解
刺激しても覚醒せず、痛み刺激を払いのける動作ができるのがⅢ-100である。
- 4
Ⅲ-300不正解
Ⅲ-300は痛み刺激を加えても手足も顔も動かない、最も重い状態である。
📚 国試でよく狙われるところ
JCSは3-3-9度方式とも呼ばれ、桁と点数を入れ替えて問われる。「桁=覚醒するかどうか、数字=その桁の中での重さ」と分けて覚えよう。
| 桁 | 覚醒の状態 | 点数の内訳 |
|---|---|---|
| Ⅰ桁 | 刺激しなくても覚醒している | 1=どこかはっきりしない/2=見当識障害/3=名前・生年月日が言えない |
| Ⅱ桁 | 刺激すると覚醒する | 10=普通の呼びかけで開眼/20=大声や揺さぶりで開眼/30=痛み刺激と呼びかけでかろうじて開眼 |
| Ⅲ桁 | 刺激しても覚醒しない | 100=痛み刺激を払いのける/200=痛み刺激で少し動く・顔をしかめる/300=痛み刺激に反応しない |
参考: 標準的な脳神経看護学(意識レベルの評価)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について